※監修者は「肌質改善とは」「肌質の種類と特徴」「肌タイプ別の肌質改善セルフケア」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介している商品のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※本記事における「黒ずみ」とは汚れや古い角質による黒ずみのことをさします。
※本記事における「くすみ」とは汚れや古い角質によるくすみのことをさします。
※本記事における「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事における「毛穴ケア」とは、肌にうるおいを与え、キメを整えるお手入れのことをさします。
※「ノンコメドジェニックテスト済み」はすべての人にニキビが発生しないということではありません。

肌質改善とは、皮膚や筋肉の状態を改善することを指します。皮膚の肌質を改善するには、保湿やUVカット、塗り薬などのスキンケア、ストレスや睡眠不足を減らすことが効果的です。

また、筋肉の肌質を改善するには、運動やダイエット、栄養バランスの良い食生活などが挙げられます。肌質改善をすることで、皮膚や筋肉が強くて健康的になり、若々しい外観を保つことができます。

常に何らかのトラブルを抱え続ける肌。どうにかして悩み知らずの肌になりたいですよね。そこで今回は、肌の仕組みや種類、特徴をおさらいしつつ、肌質別の具体的なセルフケア方法を徹底解説。
肌質改善におすすめの人気商品ランキングもご紹介します。

肌質改善とは

肌質改善とは、一人ひとりの肌の状態に合わせて適切なスキンケアを行い、肌本来の美しく健康な肌に整えることです。肌の状態は人それぞれ異なり、年齢や環境によっても肌質が変化していきます。変化する肌の状態に合わせてスキンケアを見直し、大きな肌トラブルがない健康な肌にすることが大切です。

肌質は改善できるの？

そもそも肌質を改善できるのか疑問に思う方もいるかもしれません。肌質を改善すると言っても、全員が同じ赤ちゃんのような肌を手に入れることや、日に当たっていないような真っ白な肌を手に入れることが肌質改善ではありません。

一人ひとり異なる肌本来の力を発揮した健康な肌を手に入れることが、肌質改善の目的です。もちろん、自分の肌状態に合ったスキンケアを見直すことで、トラブルのない肌や美白を手に入れることもできます。しかし、それは全員が全く同じ肌を手に入れるわけではなく、一人ひとりに合った健康な肌だということを理解しておきましょう。

健康な肌とは

「健康な肌」と言うのは、ターンオーバーが正常な周期で行われている肌のことを指します。ターンオーバーとは新しい肌が生まれ、古い肌が剥がれ落ちる周期のことで、健康な肌の場合は約4週間で肌が生まれ変わります。

しかし、生活習慣の乱れや紫外線を浴びることなどで肌はダメージを受け、ターンオーバーの周期が乱れてしまいます。ターンオーバーの周期が乱れると、本来はがれ落ちるはずだった古い肌が表面に溜まってしまい、乾燥や毛穴トラブル、シワなどの肌トラブルに繋がっていくのです。

肌の構造

肌質改善をするためには、肌の構造を理解しておくことも大切です。肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立ち、それぞれ違う機能を担っています。それぞれの機能と、肌質改善のために知っておくと役立つ特徴を理解しておきましょう。

表皮

表皮は肌の1番外側にある「目で見えている」層です。約0.2mmの厚さしかなく、3層の中で最も薄いのが特徴。紫外線や摩擦などの外的刺激から肌を守る「バリア機能」が主な働きで、ターンオーバーが乱れるとバリア機能も低下してしまいます。

また、肌の表面にあらわれる層であるため、肌の見た目に最も関係してきます。表皮の水分と油分のバランスが良いほど、肌もみずみずしい滑らかな状態になります。

健康な肌へ導くためには、表皮に現れる古い角質を定期的に排出し、みずみずしい表皮を保つことが大切。シミやくすみ、黒ずみのない肌を手に入れるためにも、表皮のターンオーバーを整える必要があるのです。

真皮

真皮は表皮の下にあり、肌の大きな役割を担っています。コラーゲンやエラスチンといった繊維郡からできているため、肌の老化とも大きく関係している層です。

真皮を構成する繊維群と細胞の間には、水分やタンパク質、糖質、ヒアルロン酸などが豊富に含まれています。そのため、これらの成分が減少すると肌の弾力が失われ、シワやたるみにつながってしまいます。

また、真皮には毛細血管が通っており、血管を通して栄養素を真皮や表皮に送っています。この毛細血管を通して送られる栄養素は、表皮のターンオーバーを支える役割を持つため、真皮の状態を整えることは美しい表皮を育てることにもつながるのです。

皮下組織

皮下組織は肌の最も下の層で、皮膚を筋肉と骨と繋ぎ合わせる役割を担っています。外からの衝撃から筋肉や骨を守る役割もしています。皮下組織は皮膚の保湿作用もあり、肌の老化と密接な関係がある層です。

肌質の種類と特徴

一般的に肌質は大きく分けて4つに分類されます。それぞれの肌タイプにより、必要なスキンケアが異なりますので、まずは自分の肌がどのタイプに分類されるかを知りましょう。

乾燥肌

乾燥肌は水分量と皮脂量が少なく、肌に潤いが不足している肌のことです。ツヤがなくキメが乱れており、肌のバリア機能が低下しているため、肌荒れや炎症を起こしやすい状態とも言えます。特に冬は乾燥しやすく、他の肌質の人でも冬場は乾燥肌になってしまうこともあります。

脂性肌

全体的に皮脂量が多く、毛穴が詰まりやすい肌のことを脂性肌と言います。比較的若い人に多く、ニキビができやすい肌です。毛穴が目立ちやすく、肌がごわついている印象もあります。

25歳以上の脂性肌の人は皮脂量が減ってくるため、水分不足を補おうと皮脂を過剰に出しているケースもあります。肌状態を正確に見極めたケアをしていくことが必要です。

混合肌

混合肌は額や鼻などのTゾーンは皮脂量が多いのに、頬や口元はカサついているという肌質のこと。乾燥肌と脂性肌が混合している状態です。日本人に最も多い肌質で、季節や環境などの変化によって肌質が変化しやすくなります。生理前のみ混合肌になってしまうなど、ホルモンバランスの影響を受けやすいのも特徴です。

普通肌

普通肌は皮脂量と水分量のバランスが取れており、肌のバリア機能もしっかり働いている肌のこと。大きな肌トラブルはなく、安定している理想的な肌質です。しかし、季節や環境によって乾燥肌や脂性肌に傾くこともあるため、日頃のスキンケアをしっかり行う必要があります。

肌のタイプ別の肌質改善セルフケア

肌タイプによって、肌トラブルの予防や改善するためのスキンケア方法は異なります。自分の肌質が分かったら、肌質に合わせたケアをしていきましょう。

乾燥肌

乾燥肌は皮脂量と水分量が少なく乾燥しているため、潤いを保つためのスキンケアが必要です。

皮脂を洗い流しすぎないよう、洗顔は38度程度のぬるま湯で行いましょう。洗顔後はできるだけ早く、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分が含まれた保湿力の高い化粧水や美容液でケアを行います。このとき、化粧水や美容液をしっかりと浸透させるためにもブースター（導入美容液）を導入するのも有効です。化粧水や美容液のあとには、乳液やクリームでしっかりとフタをします。

また、スペシャルケアとして保湿力の高いフェイスパックを取り入れてみるのもおすすめです。

脂性肌

脂性肌は皮脂量が多いため、洗顔できちんと皮脂を洗い流すことが大切です。ただし、皮脂を必要以上に落とそうとするのはNG。熱いお湯で洗ったり、力を入れてゴシゴシこするのではなく、38度程度のぬるま湯で優しく洗うことを心がけましょう。

化粧水はさっぱりタイプや「オイルフリー」「ノンコメドジェニック」と表記されているものがおすすめです。化粧水や美容液のあとには、必ず乳液などでしっかりと保湿のフタをしましょう。乳液はベタベタしているからと塗らないでいると、肌の内部が乾燥を起こす「インナードライ肌」になってしまい、皮脂分泌が加速してしまう可能性があります。乳液も省略せずに、肌を保湿しましょう。

また、スクラブやゴマージュ、酵素洗顔などを使用し、古い角質や毛穴の汚れを落とすケアを定期的に取り入れましょう。

混合肌

混合肌は肌の水分量と油分量のバランスを見極め、季節ごとにスキンケア用品を見直すことが大切です。しかし、基本的に肌内部の水分量が不足していることが多いため、化粧水は保湿力の高いものを選び、クリームや乳液の量や使い方を調整するようにしましょう。

たとえば、乾燥しやすい頬や口元にはテクスチャーが重めのクリーム、皮脂量が多いTゾーンにはさっぱりした乳液などと分けて使用するのもおすすめです。

また、肌のターンオーバーを整えるために、古くなった角質を取り除くケアも定期的に行いましょう。刺激が強すぎないピーリングや酵素洗顔などを利用するのが大切です。

普通肌

普通肌は油分と水分のバランスが取れているため、基本的にいつも通りのスキンケアで問題ありません。ただし、季節や環境によって肌の調子が悪くなりやすいのも普通肌の特徴。乾燥しやすい冬場には保湿力高めのスキンケアを行い、皮脂量が増えやすい夏場にはさっぱりタイプの化粧水を使用するなど、肌の状態に合わせてスキンケアを変化させていくようにしましょう。

美容皮膚科での肌質改善治療

肌質を改善するためには、セルフケアと合わせて、美容皮膚科などで美肌治療を受けることもおすすめです。ここでは一般的な美肌治療を紹介します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは化学薬剤を利用し、肌表面の古い角質を除去する治療です。お肌のターンオーバーを整えたり、ニキビや黒ずみなどを改善する効果もあります。施術が短時間でダウンタイム（施術を受けてから元の生活に戻れるまでの期間）も短く、取り入れやすいのが特徴です。

ダーマペン

髪の毛よりもさらに細い超極細針で肌に小さな穴をつくって、肌の自然治癒力を高める治療法です。コラーゲンが増えたり、新陳代謝が促進されたりするため、ニキビ跡やシワ、たるみ、毛穴の改善としても利用されます。美白や美肌効果も高く、肌質改善としても広く利用される治療です。

レーザートーニング

微弱なレーザーを照射し、シミやくすみの原因となるメラニンを少しずつ分解・排出する治療です。レーザー光の波長が長く、皮膚の深部に到達するため、ハリのあるキメの整った肌をつくることができます。

また、ほほ骨に沿って左右対称にできるシミ「肝斑」の治療としても利用されています。

フォトフェイシャル

光エネルギーを顔全体に照射し、シミやくすみ、毛穴などのあらゆる肌トラブルを解消する治療です。照射する光は真皮のコラーゲン生成を促す効果もあるため、肌の保湿力が高まり、ハリやつやのある若々しい肌に改善することが期待できます。

比較的肌へのダメージが少ない治療のため、治療直後に洗顔やメイクができるのも特徴です。

肌質改善に関するQ&A

Q

肌質はどのくらいで改善しますか？

A

改善したと実感するまでは1ヶ月〜3ヶ月ほどの期間がかかります。

健康な肌の場合、ターンオーバーにより肌の細胞が入れ替わるのは約4週間、ほぼ全ての細胞が入れ替わるまでは約3ヶ月かかると言われています。

細胞の入れ替わりには年齢や個人によって差があります。肌質は急には改善せず、毎日の積み重ねにより改善していくものです。効果を感じないからと途中で中断したりせず、継続的にスキンケアを見直していくようにしましょう。

Q

スキンケア以外に自宅でできることはありますか？

A

睡眠や食事を見直すことも肌質改善には必要です。健康な肌は外側からのアプローチだけでなく、体の内側からアプローチすることも大切。中でも、栄養素を接種できる食事では美肌づくりに必須のミネラルやビタミン、アミノ酸の接種を心がけましょう。食事で補えない分は、サプリメントを活用するのもおすすめです。

ターンオーバーと密接な関係がある睡眠も肌質改善のため、見直す必要があるかもしれません。毎日7〜8時間の睡眠を規則正しく取るように心がけましょう。

また、紫外線はあらゆる肌トラブルの原因となるため、紫外線対策も必須です。季節や天気を問わず、建物の中にまで紫外線は届いているため、365日日焼け止めを使用するようにしましょう。

Q

肌質改善に必要な洗顔方法について教えてください。

A

洗顔は1日2回、38度程度のぬるま湯で洗顔料をよく泡立てて使用します。乾燥肌の場合は朝は額と鼻だけを洗顔料で洗うなど、洗いすぎないことも必要です。肌を直接こすらず、泡で洗うように注意しましょう。洗顔料をつける時間は30秒以内におさめると、汚れをしっかり落とし、洗いすぎることがありません。最後にしっかりと洗顔料を洗い流して完了です。

洗顔後は清潔なタオルやティッシュペーパーなどで水気を拭き取り、化粧水や乳液などで保湿をしましょう。

Q

敏感肌なのですが、どのようにケアすれば良いですか？

A

敏感肌は外的刺激から肌を守るためのバリア機能が低下している状態。乾燥や刺激を避け、バリア機能を高めるスキンケアが必要です。

クレンジングや洗顔料、化粧水などは低刺激タイプを使用しましょう。化粧品を使って赤みやかゆみが出た際には、すぐに使用を停止してください。肌に合うスキンケアアイテムが見つからなかったり、肌トラブルが続く場合には、皮膚科医やスキンケアアドバイザーなどの専門家に相談してみましょう。

また、敏感肌には生活習慣も影響を及ぼしやすくなります。規則正しい睡眠や、栄養素が整った食事を心がけましょう。

Q

肌質改善で美白になることはできますか？

A

肌質改善によって肌状態がよくなり、美白になることもあります。ただし、肌質改善の場合はもともとの肌色に戻るだけですので、紫外線を浴びず、シミのないお腹などの部分以上に白くなることは難しいのが現状です。

美白を目指したい場合には、自分の肌質に合っているビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白成分が含まれたスキンケアを行うようにしましょう。乾燥や肌荒れによるくすみも肌を黒くしてしまうので、しっかり保湿をすることも大切です。摩擦は肌が黒くなってしまう原因になるため、強くこする洗顔やスクラブ洗顔は避けましょう。

また、普段のスキンケアと合わせて徹底的な紫外線対策を行うことも大切です。日焼け止めを使用するだけでなく、UVカット効果の高い日傘や帽子なども活用し、紫外線から肌を守りましょう。

Q

セルフケアだけで肌質改善はできますか？

A

継続的なセルフケアで肌質改善は可能です。ただし、セルフケアでは全ての問題を改善することができない可能性があります。美容皮膚科ではセルフケアでは効果の実感が出にくいシミやそばかすを消したり、ニキビ跡を比較的短時間で改善可能です。

まずはセルフケアを行ってみて、さらに改善したいポイントがあれば、必要に応じて美容皮膚科を利用してみてもいいでしょう。

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