※監修者は「しみの種類」「しみの原因」「しみの予防法」「しみのお手入れ方法」「しみ対策商品の選び方」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介している商品のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※本記事における「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
数ある肌トラブルのなかでも、特に多くの方の頭を悩ませているのが「しみ」です。しみはなかなか治りにくいこともあり、一度できると毎日が憂鬱になってしまいますよね。
特に、顔のしみは人の目につきやすい部分でもあり、憂鬱な存在。しみ対策は、日々の紫外線対策も含めて毎日のスキンケアの地道な積み重ねが大事です。
本記事ではしみができる原因や種類、予防・改善方法、また対策商品の選び方を解説。
実際にシミに悩んでいた方が最後の商品として選んだおすすめ人気ランキングをご紹介します。
シミというのは、メラニン色素が大量に沈着してできたものです。紫外線などの肌ダメージから皮膚を守るためにメラニン色素が生成されますが、肌のターンオーバーが間に合わずに色素が排出されず、皮膚表面にシミとして残ってしまうのです。
通常のメラニン生成では肌の代謝によって色素が排出されます。しかし、摩擦や紫外線などの大きなダメージが加わると過剰に生成されるので排出が間に合わないのです。
「しみ」は紫外線のせいでできると思われがちですが、実はその他の要因も関係しています。またひとくくりに「しみ」といっても、種類によってその性質は全く異なります。それぞれ詳しく見てみましょう。
まず、しみにはこれらの4種類があります。
・老人性色素斑(日光黒子)
・雀卵斑(そばかす)
・炎症後色素沈着
・肝斑
しみの多くがこのタイプです。年齢を重ねるごとに増えていくため「老人性色素斑」と呼ばれています。紫外線による肌のダメージの蓄積が原因で発生するしみです。そのため日焼け後すぐに肌に現れるのではなく、長い間の紫外線ダメージが徐々に積み重なることで現れます。
若い頃に日焼けした方ほどできやすい傾向にあるといわれています。
遺伝的な要因で発生し、形が雀の卵に似ていることから「雀卵斑」といわれています。遺伝性が強いため、家族にそばかすがある方がいる場合は雀卵斑(そばかす)ができやすいといわれています。
幼児期にできはじめ、思春期にかけて目立ちやすくなる傾向にあり、それ以降は目立たなくなっていくことが多いといわれています。色白で日焼けしやすい方に多く見られるしみです。
そばかすの原因は紫外線のダメージやとターンオーバーとは別に遺伝的要因が関係しています。
反対にシミは別名「老人性色素班」と言われており、30代から40代に差しかかると現われはじめる紫外線による肌トラブルの一種。
シミは遺伝的なものよりも「若いときに日焼けをしていた」「過去にニキビ跡があった」などと外から受ける刺激が主な原因に。そばかすと違いシミは大きさも5mm以上になることもあり、目立ちやすいのも特徴です。
シミとそばかすは、ケアや治療を行う際は、異なる処置を施しますが、肌トラブルの分類として記す際にしみの一種としてそばかすを扱うケースも多くあります。
炎症などによる肌への刺激が原因で発生し、肌の炎症が治って赤みが引いた後に現れるしみです。やけど・ニキビ・湿疹・かぶれなどによる肌の炎症やかきむしったあと、怪我のあとなどに現れ、傷の大きさや形によってその形状は異なります。
一般的に肌が弱く炎症が残りやすい方にでやすいといわれています。炎症後色素沈着は、時間とともに徐々に薄くなり自然に消えていくこともありますが、紫外線の影響をうけるとより濃く目立ちやすくなり、消えにくくなってしまいます。
肝斑の発生には女性ホルモンが関連しています。30代から50代にかけての女性に多く、それ以降は自然と薄くなっていきます。肝斑の名前は「肝臓の形に似ている」ことから来ていますが、肝臓の機能や病気とは関係がありません。
紫外線の影響で悪化するケースもあるといわれています。
脂漏性角化症は、30代ごろになると発症して増え始めるもの。皮膚の表皮にある細胞の遺伝子に異常が発生することが原因であり「老人性イボ」とも呼ばれます。
茶色や黒色の盛り上がったできものができるのが特徴です。
肌印象を大きく左右するしみですが、どのような原因がしみをつくり出しているのでしょうか?タイプによって原因は細かくありますが、しみを作る原因を紹介します。
しみを作り出す最大の原因が紫外線です。紫外線を浴びると、肌の表皮のメラノサイト(色素を形成する細胞)でメラニンがつくられます。メラニンは「美肌の敵」と思われがちですが、実は私たちの肌を紫外線によるダメージから守ってくれるなくてはならない存在です。
メラニンは通常、ターンオーバーで角質とともにからだの外へと排出されていきます。ですが、紫外線の浴び過ぎや、代謝サイクルの低下でメラニンが過剰につくられ、ターンオーバーで排出しきれなくなってしまうと、それが肌に残りしみとなるのです。
女性ホルモンの変化もしみと深く関係しています。女性ホルモンのバランスがみだれると、メラノサイトが活発になり、メラニンが多量につくり出されます。その結果、しみとなって肌に現れるのです。
女性ホルモンの変化によりできるのが肝斑です。特に、30代から50代にかけての女性は、エストロゲンという女性ホルモンの減少からホルモンバランスが崩れやすくなるといわれています。また、妊娠中やピルの使用時はホルモンバランスが変化します。
肝斑はこれらのタイミングに肌に現れやすくなります。
20〜30代というのは、精力的に働く時期でもあります。その分ストレスにさらされることも多く、それがホルモンバランスを乱す原因となることもあります。
また、忙しく働くことで睡眠不足になることも注意しなければなりません。
肝斑は、広範囲にわたってできるシミの一種です。頬や額、鼻の下などに左右対称にできるのが特徴で、年齢を重ねることで出やすくなると言われています。
特に40〜50代になると肝斑ができやすくなるので、適切なケアをすることが大切です。
60代になると、それまで気になっていたシミが濃くなったり大きくなったりして、目立ちやすくなります。
最初は薄茶色で平たいシミも年齢を重ねることで濃くなり、境界線もくっきりと見えるようになってくるのです。
肌が生まれかわる仕組みのことを「ターンオーバー」といいます。正常なターンオーバーが、偏った食生活・過度な飲酒などの生活習慣のみだれや、睡眠不足・ストレスなどによる自律神経のみだれ、加齢などによる影響でペースを崩してしまうこともしみの発生と深く関わっています。
ターンオーバーがみだれると、肌でメラニンをつくり出す機能と肌の外へとメラニンを排出する機能のバランスが崩れ、肌にメラニンが蓄積されていく状態になってしまいます。
「メラニンは紫外線の影響でつくられるもの」というイメージがありますが、紫外線以外にもメラニンが生成される要因はあります。そのひとつが肌への刺激です。肌に刺激が加わるとメラノサイトは活発になり、メラニンをつくり出します。
炎症や炎症をかきむしる刺激だけでなく、メイク時やクレンジング時に肌をゴシゴシこすってしまう行為やムダ毛を毛抜きで抜く行為がしみを発生させる原因となることもあります。
活性酸素とは、息をする時に吸い込んだ酸素の一部が活性化したもので、細胞にダメージを与えてからだを酸化させ、老化に導く物質のことです。紫外線・大気汚染・車の排気ガス・喫煙・過度なストレス・無理なスポーツなどの要因で発生するといわれています。
この活性酸素もメラノサイトを刺激します。その結果、メラニンがつくり出され蓄積していくのです。
シミは紫外線だけではなく、誤った素肌のケアによって起こることもあります。例えば、スキンケアの際に素肌をゴシゴシとこすると、肌に大きなダメージが加わります。
肌のダメージはメラニンの過剰生成を促し、ターンオーバーが遅れて肌に色素が沈着しやすくなってしまうのです。
偏った食生活は、体内に活性酸素などの有害物質を増やす原因となります。活性酸素などが増えると、対抗するためにメラニン色素が大量に作られます。排出しきれなかった活性酸素が肌表面に沈着して、シミになってしまいます。
また、活性酸素を減らす働きのあるビタミンCなども、食生活が偏っていると十分に摂取できないため、シミができやすくなってしまうのです。
澄みきった肌のため「メラニンを過剰につくらせない」「メラニンを蓄積させない」ために、以下の4点を意識しましょう。
①まずはUV対策
②保湿もしっかり
③古い角質を取り除く
④生活スタイルの見直し
毎日のUV対策で紫外線から肌を守りましょう。メラニンをつくり出すメラノサイトを活発化させるのは、紫外線のUV-Aです。紫外線のUV-Aは肌の内部にまで到達しメラノサイトに刺激を与え、UV-Bは肌の表面に刺激を与え炎症をおこします。
紫外線は夏に気をつけるものというイメージがありますが、UV-Aは冬でも夏の半分程度にしか減りません。また、UV-Aは雲やガラスまで通り越してしまいます。天気の悪い日や屋内で過ごす日も含め、一年を通して日常的にUV対策することが大切です。具体的な方法としては、日傘を差す、サングラスをかける、日焼けどめを塗るなど。
日焼けどめには真夏のレジャーシーン向きのものだけでなく、毎日使いやすいマイルドなものまでさまざまあります。うまく日焼けどめを使い分け、UV対策していきましょう。
より効果的に紫外線を防ぐには日焼け止めの使い方を見直してみるのも大切。自分が正しい日焼け止めの塗り方をしているかチェックしてみましょう。
注意:最初から両手のひらですり合わせ、顔を包み込むように塗ると、全体に行き届かず、塗り忘れやムラづきの原因になります
こうした手順で日焼け止めを塗ると、肌に負担をかけずしっかりと紫外線を予防することができます。
乾燥も、しみと関連しています。乾燥した肌はとてもデリケートです。バリア機能が弱まり、外部からの刺激をうけやすくなっています。外部からの刺激をうけやすいため肌に炎症をおこしやすく、炎症がおこるとその刺激でメラノサイトが活発化します。つまり、肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を低下させないことが、しみを回避することにつながっていきます。
また、乾燥によるかゆみをかきむしる刺激も肌の色素沈着につながります。毎日の保湿ケアでみずみずしい肌状態をつくり、しみを回避していきましょう。
しみができた部分はターンオーバーのみだれで古い角質がたまった状態になっています。余分な古い角質を取り除くことで、ターンオーバーが正常になるようサポートしてあげましょう。余分な角質を取り除くと、スキンケアアイテムがよりしっかり肌に届くようにもなります。
余分な角質を取り除く方法としては、ふきとり化粧水を使うなどがおすすめです。角質を取り除いた後は、肌をしっかり保湿してあげてくださいね。
メラニンの蓄積に影響するターンオーバーのみだれを正常化させるため、生活のリズムを整えていくことも大切です。睡眠をしっかりとる、ストレスをためないようにする、適度に運動するなど、健康的な生活を心がけましょう。
ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用がある栄養素として知られています。抗酸化酸素というのは、体内に増殖して体を老化させる活性酸素を除去する働きがあるのです。
そのため、ビタミンCやビタミンEを多く含む食品を摂取することで、シミの防止に役立ちます。
睡眠不足は肌の大敵と言いますが、睡眠不足でも活性酸素が増えます。また、美肌に欠かせない成長ホルモンは、22〜2時の間に分泌されますが、この時間に睡眠をとらないと肌のターンオーバーが乱れがちになります。
メラニン色素も減らずに増える一方なので、シミの原因に。睡眠を十分にとることは、美肌のために欠かせないポイントの一つです。
アルコールやカフェインを摂取することでも、体内に活性酸素が増えます。大量に摂取することで活性酸素はどんどん増加し、メラニンも増えてシミの原因に。
たしなむ程度に楽しむ分には良いのですが、飲み過ぎはお肌をボロボロにしてしまうので気をつけましょう。
次に、できてしまったしみのお手入れ方法についても見てみましょう。
シミは様々な要因によって引き起こされるので、シミができたらまずはその原因を探りましょう。そして、その症状に合わせてケアをしていくことが大切です。
老人性色素斑のなかでも、初期の薄いものは、医薬部外品の美白化粧品などでお手入れできます。
メラニン排出のリズムを低下させているターンオーバーのみだれを正常な状態に戻すよう導くため、規則正しい生活を送ったり、栄養バランス面を意識したりすることも大切です。
また、毎日のUVケアで紫外線をブロックしていきましょう。紫外線は活性酸素発生の原因にもなります。既にできたしみだけでなく、これからできるしみへの対応を考えていくこともポイントとなります。
炎症後色素沈着は、炎症が回復し時間が経過するとともに少しずつ薄くなることもあります。そのためにはターンオーバーが正常におこなわれていることが大切なので、生活リズムを整えたり、栄養バランス面を意識したりすることを意識しましょう。医薬部外品の美白化粧品などによるお手入れも効果的です。肌のトラブルや傷ができた時は、こするなどの刺激をなるべく与えないようにしましょう。
肌への刺激がメラニンの生成を加速させてしまいます。紫外線ダメージから肌を守り色素を濃くしないため、UVケアもお忘れなく。
肝斑は他のシミとは異なり、皮膚科への受診や市販薬などで対応することをおすすめします。摩擦による刺激で悪化させないために、洗顔やスキンケアの際はこすりすぎないようやさしく肌に接してあげましょう。UVケアで紫外線を避けることも大切です。
ホルモンバランスの崩れにはストレスも影響していることがあります。ストレスをためないようにゆったりと過ごしましょう。
脂漏性角化症は、加齢とともに遺伝によって起こるものです。そのため、予防の方法は残念ながらありません。しかし、仮に脂漏性角化症になってしまったとしても、正しい対処をすることでケアはできます。
シミの一種なので、美白ケア化粧品を使うことで症状を緩和することは可能です。それでも気になるようなら、レーザー治療なども検討しましょう。
通常のスキンケアでは、美容成分を素肌に届けるためには入念なケアが必要です。製品によってはうまく素肌の角層まで入らないこともあるでしょう。そのような時には、美顔器がおすすめ。イオン導入などの美顔器を使って導入ケアを行うことで、美容成分が素肌に馴染むようになります。
この時、美白有効成分が配合された化粧品を使うのがおすすめです。
美白ケアは根気がいります。毎日続けていても、なかなか効果が見られないということもあるでしょう。即効性は期待できないので、どうしてもすぐにシミを目立たなくしたいというのであれば、クリニックで専門の治療を受けるのも一つ。
シミの根本を抹消するレーザー治療などもあるので、検討してみてください。
日々のスキンケアに加え、シミケアのための有効成分が配合された医薬品もおすすめです。病院などで処方してもらうことができますから、シミが気になるのであれば相談してみましょう。
シミケアの医薬品には、シミ対策に効果的なビタミンなどが配合されたものが主流です。ドラッグストアなどでも購入できる市販品もあります。
では、化粧品に含まれるどんな成分がメラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防いでくれるのでしょうか。
【メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防いでくれる成分】
成分 | 効果 |
---|---|
トラネキサム酸 | メラノサイトの活発化を抑えてくれます。 |
ビタミンC誘導体 | メラニン生成の妨げや、メラニンの還元の面でサポートしてくれます。 |
ハイドロキノン | チロシナーゼ(メラニンを生成する酵素に酵素)にはたらきかけ、メラニン生成を抑えてくれます。 |
アルブチン | コケモモから抽出される成分です。チロシナーゼの活性を抑えてくれます。 |
カモミラET | カモミールに含まれる成分です。メラノサイトの活発化や増殖を抑えてくれます。 |
トラネキサム酸 | メラノサイトの活発化をおさえてくれます。 |
リノール酸S | サフラワー油などの植物油から抽出されます。チロシナーゼの分解や、肌のターンオーバーサイクルのサポートをしてくれます。 |
ナイアシンアミド | ニコチン酸アミドとも呼ばれています。メラノサイトがメラニンを肌の表面に運ぶのを抑えてくれます。 |
4MSK | 肌のターンオーバー面にはたらきかけサポートしてくれます。 |
マグノリグナン | ホオノキの成分に着目し開発された成分です。チロシナーゼの成熟を阻害してくれます。 |
エナジーシグナルAMP | 天然酵母由来の成分です。ターンオーバー面にはたらきかけ、メラニンの排出をサポートしてくれます。 |
コウジ酸 | みそ・しょうゆ・日本酒などに含まれるコウジ菌由来の成分です。チロシナーゼのはたらきを阻害します。 |
できてしまったしみを今すぐ取り除くのはなかなか難しいもの。しみをカバーするメイク方法で手軽にしみをカバーしましょう。
コンシーラーというと、クマやシミなどの気になるトラブルをピンポイントでカバーするアイテムだと思われがち。
顔のいろいろな箇所に点在し、広い範囲におよぶこともあるそばかすを隠すにはあまり向いていないと思われるかもしれません。
でも、実際はそんなことありません!
肌の色味やそばかすの範囲に合わせてピッタリのコンシーラーを選べば、広範囲のしみも綺麗にカバーすることができますよ。
シミ対策に有効なコンシーラーですが、種類によって使うべきタイミングが異なります。種類としては、以下のとおり。
コンシーラーを使う時は、柔らかいものから順番に使うようにしましょう。
ファンデーションよりも柔らかいリキッドやクリームはファンデーションの前、その他はファンデーションの後に使ってみてください。
シミ対策には、カラーコントロール機能のついた化粧下地も便利です。下地も肌悩みに合わせて選ぶことが大切ですが、シミ対策としてはイエローの下地がおすすめ。肌色全体を明るくしてくれるので、シミも目立ちにくくなります。
カラーコントロール下地は、使いすぎないように気をつけましょう。厚塗りになると色浮きやメイク崩れの原因となるので少量ずつ塗り広げていくのがベストです。
シミといっても人によってその程度や状態は異なります。綺麗にカバーするためには、自身のシミの状態に合わせたケアが大切です。ということでここからは、シミの状態に合わせたメイクについて解説していきます。
広範囲のシミをカバーするためには、実際に隠したい範囲よりやや広めに塗り伸ばすのがポイント。
最初にコンシーラーを線状に伸ばし、顔の内側から外側に向かって指先で優しく叩きおくようになじませていきます。
このとき、厚塗りにならないようになるべく薄く、丁寧に伸ばしていくことを意識しましょう。
狭い範囲にコンシーラーを使う場合、ペンシルやチップ、ブラシの先端を使って気になる部分にのせていきます。
肌との境界線をなじませるときは、綿棒やアイシャドウ用のチップなどを使うのがおすすめ。指先でもなじませることはできますが、なじませる過程でコンシーラーが思いのほか広がってしまい、そばかすが透けてしまうことも。
綿棒やチップの方が、よりピンポイント使いでき、綺麗にカバーできるでしょう。
そばかすができる原因は、一つではありません。紫外線や生活習慣などの後天的な原因もありますが、遺伝による要因が大きいとも言われています。それぞれの原因について詳しく説明していくので、チェックしてみてください。
人間の体内に存在するメラニンは、2種類あります。黒褐色のユーメラニン、そして黄色・赤の特徴を持つフェオメラニンです。これらのメラニンの割合は遺伝にによって決まりますが、フェオメラニンが多い人は肌が白く、そばかすもできやすい体質なのです。
遺伝の場合は予防のしようがありません。美白ケアやメイクでカバーしましょう。
シミと同様にそばかすの要因の一つと言えるのが、紫外線です。そばかすは体内のメラニン量によって引き起こされるものなので、紫外線のダメージを受けてメラニンが増加することで、できやすくなります。
紫外線は遺伝とは違い後天的な原因なので、きちんと対策をすればそばかすの発生を抑えることは可能です。
そばかすもメラニンの増加によってできるものなので、メラニン増産の原因となる活性酸素が増えやすくなります。活性酸素を増殖させる原因の一つが、ストレス。
また、女性ホルモンのバランスが崩れることで自律神経が乱れると、これも活性酸素を生む原因となるので注意しなければなりません。
そばかすの要因で大きいのは、遺伝によるものです。体内にあるメラニン色素の種類のバランスによってそばかすのできやすさは決まってくるので、そういう意味では先天性のものといえます。
ただ、100パーセント先天性の原因のみということではありません。前述のようにストレスや生活習慣が原因となって起こる場合もあるのです。
そばかすのできやすい人には、特徴があります。遺伝的な要因も大きいので、自分が該当するかどうかを確認してみると良いでしょう。
そばかすの原因となるのは、フェオメラニンという種類のメラニン色素です。この割合が多いことでそばかすができやすくなるのですが、色白の人に多く見られます。
そばかすが黒人よりも白人の人に多く見られるのは、このためです。色白で髪色などもやや明るい場合には、そばかすができやすい体質と言えるでしょう。
そばかすの原因となるフェオメラニンは、赤色や黄色の特徴があります。そのため、この色素の特徴が髪にも現れやすくなるのです。染めていないのに髪が明るく、茶色や赤みがかっている人は、フェオメラニンが優勢である可能性が高いです。
そのため髪色が明るく色白の人は、そばかすができやすい体質とされています。
前述のように、そばかすは遺伝によってできやすさが変わってきます。そばかすの原因であるフェオメラニンの量が多い人は、その性質が子供に遺伝することも多いんのです。そのため、親にそばかすが見られる場合は、子供もそばかすができやすい体質ということ。
ただし親にそばかすがあるからといって、その体質が必ず遺伝するわけではありません。
「そばかすの原因は遺伝で、治すことはできない」というわけではありません。
完全に症状を消すことは難しいですが、専門的な治療で目立ちにくくすることは可能です。そばかすの3つのセルフケア方法を紹介します。
そばかすのケアには、内服薬を使用するのもおすすめ。シミやそばかすに効果的とされている内服薬は、以下のようなものがあります。
いずれも美白有効成分を配合しているので、内側からシミやそばかすのケアができます。
メラニン排出にも働く成分を含んでいるので、メラニン増殖によるそばかす予防の効果が期待できます。
そばかす対策には内服薬だけではなく、外用薬を使って外側からケアをすることも大切です。外用薬にも様々な種類がありますが、美白成分が含まれていることが重要。
以下の成分に注目して製品を選びましょう。
トレチノインはビタミンA誘導体の一種です。肌のターンオーバーを正常にし、肌のメラニン細胞をスムーズに排出する作用があります。シミやそばかすだけでなく、肝斑やニキビ対策としても効果が期待できます。
トレチノインは単体でも作用しますが、同じ美白有効成分であるハイドロキノンと一緒に使用するとより効果的。できてしまった色素沈着を改善する働きも期待できます。
ハイドロキノンは、美白有効成分の中でも非常に強い作用のある成分です。一般的な美白有効成分は、メラニンの過剰生成を抑える作用のみ。そのため、できてしまったシミやそばかすには効果が薄いものが多いのです。
しかし、ハイドロキノンはメラニンを還元する働きがあるので、できてしまったシミを薄くする効果が期待できます。
シミやそばかすは、できてしまってからケアをすると、改善するのも大変です。日頃から美白ケア製品を使用して、シミができないように対策を取り入れましょう。
紫外線による肌ダメージは、ソバカスだけでなく毛穴のたるみや詰まり、黒ずみなどにも影響します。
紫外線の強い夏だけでなく、1年を通して紫外線対策することが重要です。
また、紫外線は晴れの日だけけでなく曇りの日も降り注いでいます。化粧下地など毎日使うアイテムはUV効果のあるものを選ぶとよいでしょう
ストレスがたまると、体内に活性酸素が増殖して、メラニン色素の生成が促されます。強いストレスはターンオーバーでは排出できないほどメラニンが増え、そばかすの原因に。
そのため、日頃からストレスを溜めないようにする工夫が大切です。適度にリフレッシュをしたり、ストレス発散方法を見つけておきましょう。
食品の中には、メラニン生成を促す活性酸素の働きを抑える「抗酸化作用」を持つものがあります。例えばビタミンCやビタミンEなどがこれに該当します。柑橘類やナッツ類などに豊富なので、意識的に摂取することが大切です。
また、メラニン排出や代謝を促すためには、タンパク質やビタミンB類などを積極的に摂取しましょう。
できてしまったそばかすは、そのままだとコンプレックスになってしまいます。対策をすることも大切ですが、すぐに目立たないようにしたいというのであれば、メイクでカバーするのもおすすめです。
そばかすはシミと比べ淡褐色のため、ファンデーションで十分カバーすることが可能です。
ファンデーションを選ぶときのコツは「今の肌の状態をどのように見せたいのか」が大切。
中でもクリームタイプはカバー力に優れ、肌にピタッと密着するので、そばかすも綺麗にカバーしてくれます。
またどの程度カバーできるかがわからない・イメージがつきにくい方は、自身の「手の甲」で試してみるのがおすすめ。手の甲は血管やほくろ、よく見るとシミがあったりとカバー力の度合いを確認するのに適しています。
コンシーラーを選ぶ際には、そばかすがどの程度の範囲にあるのかを見て選びましょう。範囲が少ないようなら、ペンシルタイプやチップタイプが便利です。対してそばかすが広範囲にわたっているのであれば、リキッドタイプやパウダータイプなど広範囲につけられるものを選ぶようにしましょう。
範囲にあったものを選ぶことで、塗りすぎなどを防ぐことができます。
コンシーラーとファンデーションを使って、シミやそばかすをカバーすることができます。つける際にはどの順番でつければいいか、以下にまとめているのでチェックしてみてください。
メイクでシミやそばかすをカバーするのであれば、下地を塗ったあと、気になる部分にまずコンシーラーをつけましょう。コンシーラーを使う場合には、気になる部分だけに薄く伸ばしていきます。
ファンデーションを重ねるので、ここでたっぷりつけてしまうとメイクが浮いてヨレやすくなってしまうので要注意。少しずつつけていき、自然にカバーすることを心がけましょう。
そばかすのカバーだけにとどまらず、共通して最も大切なポイントが「ファンデーションは塗りすぎないこと」。
そこで「隠すメイク」ばがりに集中してしまうと、厚塗り感がでてしまったり、メイクが崩れやすくなってしまいます。
そばかすをカバーしメイク崩れしにくいファンデーションの塗り方としては2点意識しましょう。
シミやそばかすは、自身でケアをすることで改善できる場合もあります。程度の軽い症状の場合には、美白ケアを続けていれば次第にシミが薄くなってくることもあるでしょう。しかし、状態によってはクリニックで専門の施術を受けないと改善しない場合もあります。
自分のシミやそばかすがどの程度なのかということは、以下のポイントで見極めてください。
「完全にシミを消したい」というような場合は、セルフケアでは難しいでしょう。セルフケアの目的としてはシミを悪化させず、新しいシミを作らせないということ。つまり、現状維持を目的としているのです。
シミを完全に消したいというのであれば、直接皮膚に働きかけるレーザー治療などを行う方法があります。
シミを薄くしたい、目立たなくしたい、という程度であれば、自宅でのケアでも十分効果は期待できます。美白有効成分であるハイドロキノンなどが配合された製品を使えば、できてしまったシミを薄くすることも可能です。
また、日頃から美白成分入りの内服薬や外用薬を使うことで、シミができにくい環境を整えることはできます。
クリニックでのシミ治療では、レーザーを使った施術が行われることが多いです。手っ取り早くシミを消すことが可能なので、人気のある方法でもあります。しかし、この方法はリスクも伴うので注意が必要です。
レーザー治療は刺激が強く、施術時に痛みを感じることもあります。また、肌がデリケートな人はレーザーの刺激によってトラブルが起こることもあるので、事前に医師に相談をしておきましょう。
シミは見た目が悪いだけでなく、体に様々な悪影響を及ぼすので、注意しなければなりません。できてしまったシミを対策なしで放置していると、年齢を重ねた時に脂漏性角化症に進行してしまうこともあります。
これは皮膚表面が隆起してしまうもので、老けて見えてしまいます。そのため、できる限り早い段階で対策を行っていくことが大切なのです。
肌や顔のシミやそばかすは厄介なものですが、病気ではありません。できてしまったからといって体調が悪くなるといったことはありませんが、注意しなければならないことがあります。シミやそばかすのように見えても「実は違う病気だった」ということもあるので油断してはいけません。
シミやそばかすと似た特徴を持つ症状には、以下のようなものがあります。
女子顔面黒皮症とは、「リール黒皮症」とも呼ばれるものです。女性の顔面に見られる色素沈着のことを指し、様々な要因があります。
例えば生活習慣。ホルモンバランスの変化や紫外線のダメージ、また化粧品の成分が肌に合わずにトラブルとして起こることも。発症すると、赤みやかゆみが出て、次第に肌が黒ずんできます。肌が敏感で合う化粧品がなかなか見つからないという人は、注意しましょう。
悪性黒色腫はメラノーマとも呼ばれ、がんの一種である病気です。メラニンを作るメラノサイトががん化することで起こり、悪性の腫瘍ができます。皮膚がんの代表とも言えるもので、白人に多く見られます。
シミと違う点としては、黒いまだらが出現して、徐々に大きくなっていくということ。複数の黒い点が増えていくシミとはここが違うポイントです。早い段階で発見することが治癒の鍵なので、違和感があればすぐに病院を受診しましょう。
ボーエン病は、皮膚表面の細胞ががん化して起こる病気です。がんではありますが全身に転移するものではなく、表皮内に広がるにとどまる限定的なもの。
ボーエン病が発症する原因に関しては不明とされていますが、紫外線が関与している可能性があると考えられています。また、ヒトパピローマウイルスによるものとも言われています。全身に転移することはまれですが、がんなので病院での治療しましょう。切除手術で取り出すことができます。
しみが頬に多くできるのはどうしてですか?
頬の部分は高さがあり、日に当たりやすいため老人性色素斑(日光黒子)ができやすくなります。また、肝斑も紫外線の影響をうけるため頬や額にできやすいといわれています。
しみとそばかすはどう違うのですか?
反対にシミは別名「老人性色素班」と言われており、30代から40代に差しかかると現われはじめる紫外線による肌トラブルの一種。そばかすは「雀卵斑」と呼ばれてる紫外線による肌トラブルの一種で、ケアや治療を行う際は、異なる処置を施します。しかし、肌トラブルの分類として記す際にしみの一種としてそばかすを扱うケースは多くあります。
しみにはレーザー治療がいいのですか?
レーザー治療に適さないしみもあります。炎症後色素沈着へのレーザー治療は原則タブーとされています。
シミ治療は保険が効く?
シミの治療には、保険が適用される場合とされない場合があります。保険適用となるのは、内服薬の処方やレーザー治療の一部のみ。また、太田母斑や異所性蒙古斑などの治療の場合は保険適用となります。しかし、一般的なシミ(老人性色素斑)や肝斑、そばかすの施術など審美性を目的にした施術の場合は保険適用になりません。トラブル防止のためにも、事前にクリニックに確認しましょう。
肌・顔のシミ・そばかす対策は、出来るだけ早め・続けることが効果を実感する秘訣になります。
生活習慣の見直しはもちろん、スキンケアやベースメイク、時には美容医療をうまく活用してじっくり取り組んでいきましょう。
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