【治らない手荒れの治療・ケア方法】重症化すると「手湿疹」になることも

公開日: 2023年05月02日

【治らない手荒れの治療・ケア方法】重症化すると「手湿疹」になることも

手荒れには様々な種類があり、ひび、あかぎれ、水疱、汗疱、手湿疹、かゆみなど症状は多岐に渡りますが、特に手湿疹は注意が必要です。

水仕事や手洗い時に手袋を着用し、ハンドクリームをこまめに塗るなどのセルフケアが有効です。

また、ワセリンが手荒れに効果を発揮する場合がありますが、適切な使用方法や皮膚科での診断が必要な場合もあります。

手荒れにはひび・あかぎれや手湿疹、汗疱などがあり、特に長期的な症状を特徴とする手湿疹には適切なケアが要求されます。

水仕事や手洗い時には手袋で肌を守り、ハンドクリームをこまめに塗って保湿を行うことが重要です。

また、ワセリンは手荒れに効果がある場合がありますが、使用方法や皮膚科での相談が必要な場合もあることを忘れずに。

適切な手荒れ対策を行い、特に手湿疹に注意することが大切です。肌への刺激を減らし、保湿ケアを心がけることで手荒れを予防・改善できます。

ワセリンの使用や市販の薬にも注意点があり、場合によっては皮膚科での受診が必要となることを留意しましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「手荒れの種類|治らないのは「手湿疹」かも」「手荒れが重症化するとどうなる?」「自分でできる手荒れのケア」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。

手荒れの種類|治らないのは「手湿疹」かも

手荒れには、ひび・あかぎれや手湿疹など、様々な種類があります。特に、治らない手荒れの原因となる手湿疹は、重症化しやすく注意が必要です。

手荒れにはいくつかの種類があり、その中でも特に治りにくい「手湿疹」があります。手湿疹は、皮膚のバリア機能が低下して水分が失われ、皮膚が炎症を起こす状態です。

手湿疹は、かゆみや赤み、ひび割れなどの症状が長期間続くことが特徴で、放置すると重症化する可能性があります。

ひび・あかぎれは、肌の乾燥や刺激が原因で皮膚が損傷し、赤みや痛みが出ることがありますが、早めにケアを行うことで改善されることが多いです。

手荒れは様々な種類があり、特に手湿疹は放置すると重症化しやすいため、症状が出たら早めにセルフケアや皮膚科での治療を受けることが大切です。

ひび・あかぎれ

ひび・あかぎれは、乾燥が進み、肌に亀裂が入ってしまった状態のこと。肌の乾燥や外的刺激によって皮膚が傷つき、バリア機能が失われた状態が進行すると発症するとされています。

赤みや痛みを伴うことがあります。ひびが進行し、真皮まで深く到達してしまった状態をあかぎれと呼び、出血を伴うこともあります。

アトピー性皮膚炎の人は手があれやすいため、ひびやあかぎれが出やすいのも特徴です。

ひび・あかぎれは、手荒れの一種で、皮膚の乾燥や外的刺激が原因で発生します。肌が損傷を受けると、赤みや痛みが現れることがあります。特に、亀裂が真皮まで到達してしまうと、神経に触れて激痛を感じやすくなってしまいます。

悪化してしまう前に適切な保湿ケアや外的刺激から肌を守ることで、ひび・あかぎれの予防や改善が期待できます。

手湿疹

手湿疹は、皮膚のバリア機能が低下して水分が失われ、皮膚が炎症を起こす状態で、かゆみや赤み、ひび割れ、水疱などが長期間続くことが特徴です。

手湿疹は、「主婦湿疹」と言われることもあり、洗い物などの家事が誘発するケースが多いです。頻繁な水仕事や洗剤の刺激が状態的に続くと、荒れにつながってしまうのです。

症状としては、かゆみや赤み、ひび割れや水泡などが挙げられます。手湿疹は長期間続くことが特徴で、適切なケアがなされないと重症化したり再発しやすくなります。

家事を休むと改善することが多いですが、なかなかそうもいかないので、ゴム手袋などでの対処が必要になります。

悪化してしまった場合にはセルフケアでは改善が難しいので、早めに皮膚科を受診しましょう。

「汗疱」「異汗性湿疹」手汗で手荒れする湿疹も

「汗疱」「異汗性湿疹」など、汗が引き金となる手荒れもあります。手汗をよくかく方は、自分の汗でかぶれたり湿疹になることもあります。「汗疱」とは、手の平に小さい水ぶくれができる症状を指します。

特に、汗をかきやすい手のひらや足の裏などにできやすく、かゆみや痛みが伴うことがあります。自然に治ることが多いですが、時間がかかります。

「異汗性湿疹」とは、汗腺の機能異常により、汗が異常に分泌されることで起こる湿疹のことを指します。暑い季節に多く見られ、緊張したときにも手汗が止まらなくなるケースもありあます。

汗が分泌された後、かゆみや痛みが生じ、赤みや水ぶくれができることがあります。治療には、亜鉛華軟膏やステロイド軟膏の使用、症状の軽減に役立つ抗ヒスタミン剤などが使用されます。

手荒れが重症化するとどうなる?

手荒れが悪化し、重症化すると、痛みや出血が激しくなり、皮膚に深いひび割れや膿が溜まり、爪囲(そうい)炎や蜂窩織(ほうかしき)炎などの感染症を引き起こす恐れがあります。

そのため、治療が長引く可能性が高くなり、場合によっては皮膚の機能が永続的に低下することや跡が残ってしまうこともあります。

また、痛みやかゆみなどの症状が強くなり、日常生活に支障をきたすことがあるため、たかが手荒れだと軽く見ずに早めのケアが重要です。

自分でできる手荒れのケア

手荒れのセルフケアとして、手袋をつける、ハンドクリームをこまめに塗る、手洗いは熱いお湯を使わずに水またはぬるま湯で行う、アルコールを含まないタイプの消毒剤を使うなど様々な方法があります。

市販の薬を選ぶさいには、自分にあったものを選ぶようにしましょう。

手荒れを予防・改善するためには、以下のセルフケアが効果的です。

保湿: 手荒れの原因である乾燥を防ぐために、こまめに保湿剤を塗ることが大切です。特に、手を洗った後や入浴後は、保湿剤を塗るようにしましょう。

洗浄剤の選択: 手荒れの原因となる洗剤や清掃剤を選ぶことも大切です。肌に優しい、低刺激なものを選ぶようにしましょう。

手袋の着用: 手荒れを防ぐために、手袋を着用することが有効です。特に、水仕事や掃除など、手を濡らす作業をするときは手袋を着用しましょう。

消毒の注意:アルコール、エタノールを含んだ消毒剤は、蒸発するときに手の水分を奪っていくため乾燥します。アルコール分を含まない消毒剤を使用するのも手です。

食事の改善: 栄養バランスの良い食事を心がけることで、手荒れを予防することができます。ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物、食物繊維を豊富に含む穀物などを積極的に摂取しましょう。

ストレスの軽減: ストレスが手荒れを悪化させることがあります。ストレスを軽減するために、運動や趣味、マッサージなどを取り入れるようにしましょう。

まず、水仕事の際には手袋を着用し、肌への刺激を減らすことです。また、ハンドクリームをこまめに塗って保湿ケアを行いましょう。

手洗いは水またはぬるま湯で行って肌への刺激を和らげます。市販の薬を購入する際には、成分や効果をよく確認し、自分に適したものを選びましょう。

手荒れを予防・改善するために、手袋の着用やハンドクリームのこまめな使用、適切な手洗い方法を実践し、市販の薬を選ぶ際には注意しましょう。

水仕事のときは手袋をつける

水仕事を行う際には、手袋を着用することで手荒れの原因となる肌への刺激や乾燥を防ぎ、手荒れの改善に役立ちます。

水仕事は、肌に直接水分が触れることや、洗剤などの化学物質が原因で手荒れが起こりやすいです。そのため、水仕事を行う際には手袋を着用することが大切です。

手袋をつけることで、肌への刺激や乾燥から守ることができ、手荒れを予防・改善する効果が期待できます。

ゴム手袋にアレルギーがある方は余計に悪化する場合があるので、ニトリル、ポリウレタンなど違う素材のもを選ぶようにしましょう。

また、洗い物をすときにゴム手袋の下に、まずハンドクリームを塗ってその上から綿か絹の手袋を装着して重ねて使用するようにすると、手がしっとりするスキンケア効果もあり一石二鳥です。

ゴムで蒸れることも避けられるので、ゴム手袋が苦手な方は試してみてください。

ハンドクリームをこまめに塗る

ハンドクリームをこまめに塗ることで、手肌の保湿を維持し、手荒れの予防や改善に効果的です。

手肌は頻繁に水分が失われることが多く、乾燥しやすい部位です。手荒れを予防・改善するために、ハンドクリームをこまめに塗ることが重要です。

ハンドクリームは、肌に潤いを与え、肌のバリア機能をサポートする役割があります。

手洗いや水仕事の際には、その都度ハンドクリームを塗ることで、手肌の保湿状態を維持し、手荒れを予防・改善することができます。

ハンドクリームは複数購入し、洗面所やキッチンなど自分の導線に置いておくと塗り忘れがなくなります。

手洗いは水またはぬるま湯で、過度の消毒は避ける

手洗いは手荒れの原因となる細菌や汚れを落とす重要なケアですが、熱いお湯で洗うと肌への刺激を与えてしまうことがあります。そのため、手洗いは水またはぬるま湯を使用し、やさしく洗うことが手荒れの予防や改善に効果的です。

また、洗いすぎや消毒剤の使いすぎにも注意しましょう。過度の手洗いは肌に必要な保湿成分まで洗い流してしまい、乾燥を招きます。

消毒剤に含まれるアルコール分は、蒸発するときに手の水分を奪っていくので手が乾燥します。

アルコール分を含まない消毒剤を選ぶか、頻繁すぎる消毒は減らすことで手荒れがよくなることがあります。

市販の薬を購入するときに注意するポイント

市販の薬を購入する際は、成分や効果をよく確認し、自分に適したものを選ぶことで、手荒れの予防や改善に効果的です。

市販の薬には様々な成分や効果があり、すべてが同じ手荒れに効果的とは限りません。購入する際の注意点として、手荒れの症状に適した成分が含まれているか確認しましょう。

例えば、かゆみを和らげるもの、ひび割れやあかぎれの治療に効果的なもの、保湿成分が豊富なものなど、症状に合わせて選ぶことが大切です。

また、使用上の注意や副作用にも注意し、自分に適したものを選びましょう。

市販の薬を購入する際は、成分や効果をよく確認し、手荒れの症状に適したものを選ぶことで、効果的な予防・改善が期待できます。

手荒れを改善するためのハンドクリームの選び方

ハンドクリームの選び方として、肌に優しい成分が含まれていることや、保湿力の高いものを選ぶことが、手荒れの予防や改善に効果的です。

手荒れを改善するためのハンドクリーム選びのポイントは、肌に優しい成分が含まれていることと、保湿力の高いものを選ぶことです。例えば、無香料や無着色、アルコールフリーなど、刺激の少ないものがおすすめです。

また、保湿成分として、ヘパリン類似物質、尿素、セラミドやヒアルロン酸、グリセリンなどが含まれているものや、ビタミンAやEなどターンオーバーを整えてくれる成分、アラントインやグリチルリチン酸ジカリウムなど抗炎症成分が含まれているものが効果的です。

さらに、肌の吸収性が良いものも重要で、使用感にもこだわりましょう。

手荒れの予防・改善に適したハンドクリームを選ぶためには、肌に優しい成分が含まれており、保湿力の高いものを選ぶことが大切です。痛みを感じるときは、刺激の少ないワセリンなどを使うのも良いでしょう。

手荒れをケアするハンドクリームの使い方

ハンドクリームを使用する際は、手に適量を取り、手の甲から指先にかけて塗り、吸収させることで、手荒れの予防や改善に効果的です。

ハンドクリームを使ったケアを行う際には、まず適量のクリームを手に取ります。次に、手の甲から指先にかけて伸ばし、丁寧にマッサージしながら塗ります。

特に乾燥しやすい指の水かきの部分や爪周り、関節周りも念入りにケアしましょう。また、ハンドクリームは水仕事や手洗いの後など、こまめに塗ることが大切です。

皮膚科での治療方法

皮膚科での手荒れの治療は、原因や症状に応じて行われます。乾燥や炎症が原因の場合は、ステロイド軟膏や保湿剤が処方されます。

感染症がある場合は、抗生物質が処方されることもあります。また、深い傷がある場合は、絆創膏で保護しながら治療が行われます。

重症化した手荒れや自己判断が難しい場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

手荒れにワセリンは塗っても良い?

手荒れに対してワセリンは肌に負担をかけずに保湿効果が期待できるため、適切に使用することで良い効果が得られます。

ワセリンは、肌に刺激が少なく保湿効果が高いため、乾燥が原因の手荒れに使用すると効果が期待できます。また、ワセリンは肌に負担をかけず、バリア機能をサポートする効果もあるため、手荒れの改善や予防に役立ちます。

ただし、使用量や塗り方に注意が必要です。適量のワセリンを手に取り、手の甲から指先にかけて塗り、吸収させましょう。ベタつきときには上からティッシュで優しく抑えてあげると余分な油分を取ることができます。

また、ワセリンが皮膚を覆って保湿する性質上、て水虫など感染症が進んでいる場合には、閉じ込めてしまう恐れがあるため、皮膚科での診断が必要です。

まとめ

手荒れには様々な種類があり、特に慢性的な手湿疹は適切なケアが必要です。セルフケアとしては、手袋を着用して肌への刺激を減らし、ハンドクリームをこまめに塗ることが大切です。

また、手洗いは水またはぬるま湯で行い、市販の薬を購入する際には注意点を把握しておきましょう。

ハンドクリームの選び方や使い方も重要で、皮膚科での治療が必要な場合もあります。適切なケアを行なって、手荒れを予防・改善しましょう。

関連記事
面長を改善したい! 目立たなく見せる髪型やメイクのコツをレクチャー
魚の目の治し方とは? 市販薬や皮膚科での治療、自分で治す際のNG行為
デリケートゾーンの黒ずみを治す方法|医者に相談しながらセルフケアをしっかり行う
デリケートゾーンの黒ずみの原因|摩擦による刺激や乾燥・脱毛や除毛が影響することも
魚の目は放置してもいい? 自然治癒できるのかについて紹介
魚の目ができる原因|靴の締め付け、立ち仕事、扁平足や外反母趾などの足の形状