実は「目」も日焼けする! 日焼けしたときのサインや対処法について

公開日: 2023年04月28日

実は「目」も日焼けする! 日焼けしたときのサインや対処法について

目の日焼けは、紫外線が目や角膜、水晶体、網膜などの眼の組織にダメージを与える現象です。紫外線は、主にUVAとUVBの2種類が存在します。
UVA:波長が長く浸透力が強いため、目の奥の網膜や水晶体まで達し、網膜黄斑変性や白内障などの眼疾患の原因となります。
UVB:波長が短くエネルギーが強いため、主に角膜や結膜を傷つけ、充血や痛み、角膜炎などの症状を引き起こします。

目の日焼けは紫外線によって引き起こされ、目の日焼けのサイン、症状として出るものには以下のような症状があります。

充血: 目の表面の血管が拡張し、赤くなること。
痛み: 日焼けによるダメージで目が痛むこと。
かゆみ: 目の刺激によるかゆみが発生すること。
乾燥感: 目の潤いが失われることで乾燥感が生じること。
紫外線角膜炎: 角膜に炎症が起こり、ぼやけた視力や光に対する過敏さが現れること。

対処法として、以下の方法が効果的です。

こすらない: 目の症状が悪化しないよう、絶対にこすらず目薬を使ってかゆみを和らげる。
目を冷やす: 冷たいタオルやアイマスクで目を冷やし、痛みや腫れを緩和させる。
目薬の使用: 角膜を補修する目薬を使って目の潤いを保ち、乾燥感を軽減する。ドライアイやUVケア用がおすすめ。
室内照明の調整: 明るすぎる照明を避け、目の負担を減らす。
休息をとる: 目の使いすぎを避け、十分な休息をとることで目の回復を促す。
医師に相談: 症状が改善しない場合や悪化する場合は、専門家の治療やアドバイスを受ける。

対策として、紫外線対策をしっかり行いつつ目を十分に休ませ、症状が悪化しないように注意しましょう。また、角膜を補修する目薬を使用することも効果的ですが、症状が改善しない場合は眼科医に相談が必要です。

目の日焼けは紫外線が原因であり、対策としては目を休ませることや、角膜を補修する目薬を使用することが効果的です。ただし、自己判断で改善しない場合は、必ず専門家に相談しましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「見落としやすい!「目」の日焼けについて」「目が日焼けしてしまったときの対処法」「目の日焼けを予防する方法」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。

見落としやすい!「目」の日焼けについて

夏になると、紫外線が強くなるため、肌が日焼けをすることがよくあります。しかし、見落としがちなのが「目の日焼け」です。

目の日焼けは、紫外線によって引き起こされ、充血や痛みなどさまざまなサインが現れることがあります。目の日焼けは、紫外線が角膜や瞳孔に直接当たり、肌の細胞が傷ついたり、細胞のDNAが損傷したりすることで引き起こされます。

この結果、目の周りの皮膚が赤くなったり、腫れたり、痛んだりすることがあります。長期的には、白内障や黄斑変性症などの目の病気のリスクも高まることが知られています。

目の日焼けの仕組みは、皮膚と同様に紫外線が大きな要因です。紫外線は角膜と水晶体という部分で吸収され、その影響を受けます。

目は非常にデリケートな部位であり、紫外線にさらされることで、角膜や水晶体、さらには網膜に損傷を与える可能性があります。

長期的に見れば、これらの損傷が白内障や網膜症などの病気の原因になることもあります。目の日焼けのサインとしては、充血、腫れ、かゆみ、痛み、涙やまぶしさが挙げられます。

これらの症状は、軽度の日焼けの場合でも現れることがあり、重度の場合は、雪眼炎、紫外線角膜炎といわれる炎症を引き起こすことがあります。

また、長期間にわたり紫外線を浴びることで、翼状片、加齢黄斑変性、白内障や網膜症などの原因になる可能性もあります。

目の日焼けは紫外線が引き起こすため、注意が必要です。長期で紫外線を浴び続けると様々な病気を引き起こす可能性があるので、目元も紫外線ケアが大事です。

なぜ? 目が日焼けする仕組み

目が日焼けする仕組みは、皮膚が日焼けするのと同じく、紫外線による影響によるもので、紫外線が目の表面にある角膜や水晶体に影響を与えることによって起こります。紫外線は主に3つのタイプがあります。

UVA(長波紫外線):波長が最も長く、皮膚の奥深くまで届き、しわやたるみ、シミなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。また、網膜にダメージを与えることがあります。

UVB(中波紫外線):波長が短く、主に皮膚の表面に影響を与えます。日焼けやサンバーン(赤く腫れた皮膚)を引き起こします。また、角膜を傷つけることがあり、炎症や痛みを引き起こすことがあります。

UVC(短波紫外線):波長が最も短く、大気中のオゾン層によってほぼ遮断されているため、地上にはほとんど到達しません。しかし、人工的な短波紫外線源(殺菌灯など)からの影響は注意が必要です。

紫外線は、皮膚だけでなく目の表面や角膜にもダメージを与えることがあります。特に長時間の紫外線曝露や、雪や水面などからの反射光によって目が日焼けしやすくなります。

スキー、スノーボードで「雪目」になることも

目の日焼けは、冬にも起きます。とくに、スキーやスノーボードで目が日焼けし「雪目」と呼ばれることも少なくありません。

雪目(ゆきめ)は、雪に反射した強い日光(特に紫外線)によって、目に痛みや充血、ぼやけた視力などの症状が生じる現象を指します。

これは、雪の表面が光を反射しやすいため、通常よりも強い紫外線が目に入りやすくなることが原因です。

雪目は特にスキーやスノーボードなど雪山でのスポーツをしている際に発症する可能性が高くなります。症状は、充血や痛み、目のかゆみ、視力低下、涙や分泌物の増加など様々です。

雪目を予防するには、以下のような対策が有効です。

サングラスやゴーグルの着用:紫外線を遮るサングラスやゴーグルを着用し、目を直接紫外線から守りましょう。
帽子をかぶる:つばの広い帽子やキャップをかぶることで、頭からの日光を遮ることができます。
高いUVカット機能の日焼け止めを使用:顔や首筋など、日光が直接当たる部分に紫外線をブロックする機能のある日焼け止めを塗りましょう。
紫外線が強い時間帯の屋外活動を制限する:可能であれば、紫外線が強い時間帯(例えば正午前後)にはスキーやスノーボードなどの屋外活動を控えましょう。

「充血」「しょぼしょぼ」など目が日焼けしたときのサインとして現れる症状

目が日焼けしたときには、次のようなサインが現れることがあります。目の充血や腫れ、かゆみや痛み、涙が出る、まぶしさを感じるなどです。

充血:目の表面にある血管が拡張し、目が赤く見えることがあります。これは、紫外線による刺激や炎症が原因で起こります。

目の痛み:角膜が紫外線によって傷ついたり、炎症を起こしたりすると、目に痛みが生じることがあります。

ヒリヒリする感覚:目に紫外線が当たると、しみるようなヒリヒリするような感覚が生じることがあります。これは、角膜や結膜が刺激を受けるためです。

目がしょぼしょぼする:目が乾燥して涙の分泌が不十分になると、目がしょぼしょぼする感覚が生じます。紫外線が目に与える刺激で、涙の生成や分泌が乱れることがあります。

光をまぶしく感じる:角膜や水晶体が紫外線の影響を受けると、光をまぶしく感じることがあります。これは、光が目の中で適切に反射・屈折されず、散乱してしまうためです。

これらの症状が現れた場合、目の日焼けを疑ってみましょう。早期に対処することで、目のダメージを最小限に抑えることができます。

日焼けすると目も茶色くなる?

日焼けすると目が茶色くなるという説もありますが、目が茶色くなるのは、日焼けではありません。

目が茶色くなったり色素が薄くなったりするのは、加齢黄斑変性症という病気が原因であることが多いです。

この病気では、網膜の中心部にある「黄斑」と呼ばれる部位が退化していき、視力が低下することがあります。症状が進行すると、黄斑部分が茶色くなることがあります。

これは長期的に紫外線に曝され続けることが原因になることがありますが、1日強い紫外線に当たったからといって症状が出るようなものではありません。

他に眼皮膚白皮症などの可能性もあるため、目の色が変わった気がしたときは眼科を受診したほうが良いでしょう。

目が日焼けしてしまったときの対処法

目が日焼けした際には、目を休ませること、冷やすこと、潤いを補給してくれる目薬の使用などが効果的です。適切な対処を行うことで、目の症状を緩和させることができます。

まずは絶対にこすらないことが重要です。日焼けで目が痛い・かゆいと感じることがあるかもしれませんが、こすることで症状が悪化する可能性があります。

どうしてもかゆみが我慢できない場合は、目薬をさすなど、刺激を与えない方法で対処しましょう。

目が痛んでいる場合は、冷たいタオルやアイマスクなどで目を冷やしてあげることが効果的です。ただし、直接氷を当てることは避けましょう。

目の潤いが失われ、乾燥している場合は、目薬等の使用で目の負担を軽減できます。

また、紫外線で痛んだ目は、光に過敏になりやすくなっています。室内照明の明るさを抑えて、目の負担を軽減しましょう。

目を使いすぎず、十分に休息をとることが大切です。目を酷使しないで、ゆっくりと目を休ませましょう。これらの自宅での対処法で症状が続く、または悪化するようであれば、眼科医に相談しましょう。

これらの対処法を試しながら、目の状態が改善するまで慎重に過ごしましょう。また、今後の紫外線対策(サングラスの着用など)を徹底して目を守るように心がけてください。

目の日焼け対策は、目を休ませてあげることが大切です。症状が改善しない場合は、迷わず専門家の意見を求めましょう。

目を休ませる

目が日焼けした場合、まずは目を十分に休ませることが大切です。

目を酷使すると、症状が悪化する恐れがあるため、テレビやスマホなどの画面から目を離し、リラックスできる環境で過ごしましょう。また、適度な休憩を取りましょう。

角膜を補修する「UVケア目薬」もおすすめ

目が日焼けした場合、角膜を補修する目薬を使用することも効果的です。市販の目薬には、角膜の修復を助ける成分が含まれているものがありますので、そのような目薬を選んで使用しましょう。

効果、効能の欄に「紫外線その他の光線による眼炎(雪目など)」といった記載が入ってる「UVケア目薬」などもあるので、選ぶ際にチェックしてみると良いでしょう。

ただし、自己判断で症状が改善しない場合は、必ず眼科医に相談してください。

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