鮫肌とは? 肌がザラザラになるのは毛孔性苔癬やアトピーが原因?

更新日: 2023年04月19日

鮫肌とは? 肌がザラザラになるのは毛孔性苔癬やアトピーが原因?

鮫肌とは、医学用語ではなく鮫の肌がおろし金のようにザラザラしている状態に似たざらついた肌の状態をさす俗語のことをいいます。顔や首、二の腕など皮脂分泌が活発な箇所であらわれやすいです。原因は、肌の乾燥、毛孔性苔癬、魚鱗癬、アトピーなどさまざまで、生活習慣やスキンケアを見直すことや美容医療による施術で予防や改善が見込めます。


鮫肌は肌の乾燥や角質によって肌表面がざらつく状態で、基本的にかゆみはないのが特徴です。鳥肌が一時的な湿疹であることに比べ、鮫肌は長期間続く違いがあります。鮫肌の原因は、以下のような要素が関係しています。

肌の表面には、古い角質が蓄積されることで、フケのようなかさぶたができることがあります。この原因として、ターンオーバーが関係しています。ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことで、肌が生まれ変わるサイクルのことを指します。

鮫肌は、アトピー性皮膚炎や乾癬、ニキビなどの皮膚疾患が原因となることがあります。病気によって、肌のターンオーバーが乱れたり、皮脂の分泌が過剰になったりすることがあります。

鮫肌は生まれつきなるよりは生活習慣や肌の乾燥、病気などでなることが多いです。ただ遺伝的な要因によって、肌が乾燥しやすかったり、かさぶたができやすかったりすることがあります。また、鮫肌は特に顔や首、上腕部、太ももといった、皮脂分泌や摩擦の多い部位で発生しやすいです。顔や首は、外気に直接触れることが多く、乾燥しやすくなっています。そのためターンオーバーが乱れやすいです。


鮫肌が気になる場合には、肌の乾燥やかさぶたの原因を見つけ、適切な対処を行うことが大切です。ただし、病気が原因の場合もあるので、セルフケアで治らない場合には医師の診察を受けましょう。

監修者
清仁美
仁美
コスメ薬機法管理者
コスメ薬機法管理者資格を有するLASELA編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。

※監修者は「鮫肌とはどんな状態のこと?」「鮫肌になる原因」「鮫肌は生まれつき?」「鮫肌になりやすい箇所」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介しているスキンケア用品のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。

鮫肌とはどんな状態のこと?

鮫肌は、肌がざらざらした状態のことです。毛穴が目立ち、鮫(サメ)の皮膚のようになることを指します。肌の乾燥や角質が残留することで、肌の表面がなめらかでなくなってしまうことから起きています。
鮫肌は女性だけでなく、男性も悩まされることがあります。鮫肌の状態が長く続くことで、肌のバリア機能が低下し、肌荒れやニキビが発生しやすくなる可能性があります。
鮫肌は、肌のざらつきや毛穴目立ちが起こる状態であり、男女関係なく発生します。”

鮫肌になる原因

鮫肌になる原因は、乾燥、ターンオーバーの乱れに加えて病気の場合があり、毛孔性苔癬、魚鱗癬、アトピー性皮膚炎など鮫肌のような症状が出る病気の場合もあります。
鮫肌とよく間違われる毛孔性苔癬は、毛穴にブツブツした発疹ができる症状で、遺伝や皮脂分泌の乱れが原因で発生します。毛穴周辺が固くなるのが特徴です。魚鱗癬は、鮫肌のようなザラザラした肌になることが代表的な症状で、肌が乾燥してうろこ状の角質がたまってしまいます。また、アトピー性皮膚炎は遺伝や環境による要因が大きくかかわっており、肌のバリア機能が低下して乾燥やかゆみ、赤みがあらわれます。


鮫肌の原因が何か、医師の診断を受けて適切な治療を行いましょう。また、スキンケアも慎重に行い、肌状態の改善につとめてください。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

毛孔性苔癬は、「鮫肌」と「毛孔性苔癬」は、似たような症状を示す皮膚トラブルですが、異なる病気です。

「鮫肌」は、乾燥肌に起こりやすく、表面に小さな鱗状のかさぶたができている状態を指します。主に肘や膝などの乾燥しやすい部位に現れることが多く、保湿ケアや適切な洗浄を行うことで改善されます。

一方、「毛孔性苔癬」は、毛穴に詰まった皮脂や汚れが原因で、顔や背中、胸などに赤いにきびのような発疹ができる病気です。発疹には角栓が含まれており、ザラザラしていて鮫肌のような感触になります。これらはサリチル酸や尿素などを配合したアイテムで取り除くことで改善されます。

鮫肌と毛孔性苔癬は、症状が似ているため混同されることがありますが、原因や治療法は異なるため、正しい診断を受けることが大切です。皮膚科医に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。

魚鱗癬(ぎょりんせん)

魚鱗癬は(ぎょりんせん)は、遺伝性の要素の強い皮膚病です。肌が乾燥して、うろこ状の角質が表面にたまることで、鮫肌に似た症状が生じます。魚鱗癬と鮫肌は似た状態を示すものの、原因や対処方法が異なるため、適切な治療が必要です。
魚鱗癬は、肌の角質層が正常に剥がれ落ちずに皮膚表面にうろこ状の角質がたまる病気です。この結果、肌がざらついて鮫肌のような状態になります。
魚鱗癬は皮膚科での治療が必要で、症状に応じてスキンケアや薬の処方が行われます。
魚鱗癬と鮫肌は、肌の乾燥やざらつきといった似た症状が見られますが、原因や対処法が異なります。魚鱗癬は遺伝性の皮膚病であり、皮膚科での診断と治療が必要な一方で、鮫肌は適切なスキンケアや生活習慣の予防によって改善が期待できます。

アトピー

アトピー性皮膚炎は、遺伝的要因や環境要因によって、肌のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみ、赤みなどの症状が現れる病気です。肌がざらついて鮫肌の状態になることがあります。
アトピー性皮膚炎に対処するためには、皮膚科での診断と治療が必要です。さらに、生活環境やスキンケアの見直しも加えて行いましょう。

鮫肌は生まれつき?

鮫肌は、多くの場合生まれつきではなく後から発症することが多いです。そこには肌の状態や生活習慣、遺伝的要素などが関係して発生します。
生まれつき鮫肌である人はごく一部ですが、遺伝的な要因によって、肌が乾燥しやすかったり、かさぶたができやすかったりすることがあります。スキンケアや生活習慣を改善することで肌の状態を良くしていくことができるケースが多いといえますが、鮫肌は魚鱗癬や毛孔性苔癬、乾癬などの皮膚病と間違われやすいので自己判断せず医師の診察を受ける方が良いでしょう。

鮫肌になりやすい箇所

鮫肌になりやすい箇所は、顔や首、上腕部、太ももなど、皮脂分泌や摩擦が起こりやすい部位です。特に顔と首は、皮脂分泌が多く、毛穴が目立ちやすいので鮫肌になりやすい箇所といわれています。
また、その他肌が乾燥しやすい部位や角質が溜まりやすい部位も鮫肌になりやすいです。適切なスキンケアや保湿ケアを行うことで、鮫肌の発生を予防しましょう。

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