更新日:2022年08月09日
混合肌対策をするには、自分の肌タイプに合った商品や正しいケアをすることが大切です。
でも、つい「有名だから」「デパコスだから大丈夫」と成分や使用感を見ずに選んでしまうことはありませんか?
そこで今回は自身の混合肌タイプをしっかり知ってもらった上で
・ファンデーションの選び方
・ファンデーションの効果的な塗り方
をレクチャー。あなたにぴったりのファンデーションが見つかるお手伝いをさせてください。
自分の肌の状態に合わせてファンデーションを選ぶことで、悩みをカバーしつつ自然にきれいに見える肌を目指しましょう。
※監修者は「混合肌のファンデーションの選び方」について監修をおこなっています。ランキングに掲載している商品は監修者が選定したものではなく編集部が口コミを集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介している「ファンデーション」のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。化粧品などには認められていません。
※本記事でいう「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
混合肌は乾燥肌、オイリー肌の2つの異なる質感を持つ肌質のこと。部分的に肌質が異なり、テカテカとした部分と、反対にカサカサした部分の2つの性質を持つ肌質が特徴です。
その混合肌を引き起こす大きな要因が「インナードライ」です。
インナードライとは、表面はテカテカ、ベタベタと一見オイリー肌のように見えますが、角質内の水分が不足し乾燥している状態のことです。インナードライ肌になると、さらなる乾燥を防ぐため過剰な皮脂分泌が引き起こされます。
インナードライの原因は以下のものがあります。
・紫外線や日焼けなど外的刺激
・睡眠不足
・生活習慣の乱れ
・ストレス
・肌に合わないスキンケアなど
さまざまな肌への刺激によって、バリア機能が低下すると、うるおい成分が不足し乾燥しやすくなります。ジャンクフードや揚げ物など油っぽい食事の取りすぎや、保湿を意識しないスキンケアはNG。
スキンケアの基本に立ち返って、本来の自分の肌質を知りましょう。
混合肌の人は、肌の保水と保湿に気をつけてスキンケアすると肌改善が期待できます。
「肌がべたつくから」「ニキビができやすくなるから」と、スキンケアの最後にクリームや乳液を塗らないのはインナードライの原因となります。
クレンジング→洗顔→化粧水→クリームもしくは乳液の順番で、スキンケアの基本ができているか再確認しましょう。
しっかりと汚れが落ちていなかったり、化粧水の量が少なかったりすると、保水力・保湿力が低下してしまいます。
「混合肌チェックリスト」でまずは自分の肌質をチェック!あなたはいくつ当てはまりますか?
〈混合肌チェックリスト〉
○オイリー肌の部分がやや多いが、乾燥した部分がある
○化粧崩れがしやすい
○口、頬につっぱり感がある
○目元の小ジワが少し気になる
○Tゾーンにテカリ、ベタつきがあるがUゾーンは乾燥している
○もともとオイリー肌だったが乾燥による肌トラブルが起こるようになった
3つ以上当てはまった方は混合肌の可能性があります。
乾燥した部分と油っぽい部分があるため、スキンケアが難しいと思われがちな混合肌ですが、無理にパーツ別にスキンケアを変える必要はありません。なぜなら、どのパーツも「乾燥」が肌トラブルの原因となっているからです。
かさつきやつっぱり感のある部分はもちろん、ベタつきが気になる部分もしっかりと保湿することが大切です。
ベタつきがどうしても気になってクリームや乳液を沢山塗りたくない場合には、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合された化粧水で保湿力をアップしましょう。
混合肌の人は、保湿効果のあるファンデーションを使用すると粉吹きやベタつきを防いでくれるので試してみましょう。保湿効果のあるファンデーションは、肌の乾燥を防ぎ水分や油分のバランスを整える効果が期待できます。
選び方のポイントは、コラーゲン類やミネラルオイルなど保湿成分が配合されたものや、肌なじみがいいテクスチャーのもの、乾燥を悪化させる可能性のあるアルコール成分が少ないものがおすすめです。
保湿力の高いファンデーションで、肌トラブルをカバーしメイク効果をアップさせましょう。
保湿効果のあるファンデーションを使うときは、顔全体に塗った後ハンドプレスをしてファンデーションを肌に馴染ませるのが綺麗に仕上げるコツです。
最後にハンドプレスすると、保湿成分が肌を保護してくれ乾燥を防いでくれます。
手が冷たい状態でするよりも、少し温めて手のひら全体で優しく丁寧にすると、肌との密着を高め保湿効果がより期待できます。
みっちょんさん(30代/混合肌)
mayさん(30代/混合肌)
ありんさん(20代/混合肌)
混合肌の人は、保湿効果のあるファンデーションを選ぶのが特におすすめですが、選ぶ際に知っておくべき他のポイントも気になりますよね。
混合肌向けファンデーションのおすすめの選び方は、以下の5つがあります。
・保湿成分入りのファンデーションで選ぶ
・化粧崩れしにくい皮脂に強いファンデーションで選ぶ
・肌負担の少ないミネラルファンデーションで選ぶ
・紫外線カット効果があるかで選ぶ
・自分の肌になじむカラーで選ぶ
それぞれのメリットと具体的な選び方をご紹介します。
保湿成分入りのファンデーションなら、メイクしながら肌にうるおいを与えられます。また、水分の蒸発を防いでうるおいを守りつづけることでメイクによる肌への負担も減らせるだけではなく、肌との密着を高めてメイクも崩れにくくなります。
以下は、保湿力が高く頼りになる、優秀な保湿成分の例です。
・セラミド(セラミド2、3、10など)
・ヒアルロン酸(ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸など)
・コラーゲン類(加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲンなど)
・ミネラルオイル
・植物油(アボカドオイル、オリーブオイル、ホホバオイル、アーモンドオイルなど)
皮脂に強いファンデーションには、ウォータープルーフタイプや皮脂をコントロールする成分が配合されているタイプがあります。ウォータープルーフタイプは、耐水性に優れており皮脂を吸収したり弾いたりして、メイクのよれを防ぎます。
また「皮脂吸着」「テカリ防止」と書かれているものは、余分な皮脂を抑える成分が配合されているため、Tゾーンのテカリが気になる方はぜひ使ってみましょう。
以下は、余分な皮脂を抑える美容成分の例です。
・カオリン
・ビタミンC誘導体
・ビタミンE誘導体
・シリカ
パッケージの裏側に記載されている、成分表を確認してみましょう。
ミネラルファンデーションはシリコンやタール色素などを含まないので、石けんで落とすことが可能。肌に負担をかけないファンデーションなので、敏感になりやすい混合肌の人にはおすすめです。
ミネラルファンデーションの種類
・パウダータイプ
・リキッドタイプ
・スティック&クリームタイプ
・クッションタイプ
種類も比較的豊富なので、目指す肌の質感に合わせて選びましょう。
紫外線カット効果があるかで選ぶ
<テキスト>
多くのファンデーションにはUVカット効果があり、紫外線から肌を守ってくれます。
UVカットの指数であるSPFとPAの表示はこちら。日焼け止めを使わず、ファンデーションだけですませたい人は特にチェックしてくださいね。
SPF値 | PA値 | 利用シーンイメージ |
---|---|---|
SPF15~30 | PA+~+++ | 室内で過ごす場合や軽い散歩 |
SPF20~40 | PA++~+++ | 屋外での軽いレジャー・スポーツ |
SPF40~50+ | SPA+++~++++ | 屋外での激しいスポーツ、炎天下でのレジャー |
UVカット効果は数値が高いほど期待できますが、その分肌への負担も大きくなってくるので、使うときの状況に合う数値のものを選ぶといいと思います。
幅広いカラーを展開するファンデーションですが、異なる色合いから自分の肌色に合ったものを選ぶことが大切です。
ただ、同じブランドでも数色展開していたり、色味や明るさがわずかに違ったりするため、どれが自分に合っているかわかりにくいことがあります。
自分の肌色に合うファンデーションを選ぶ時は、フェイスラインに何色か塗り、どれが一番肌に馴染んで見えるか確かめます。顔と首の差がなく、鏡から離して見た際にファンデーションの色が浮いて見えなければOKです。
ファンデーション選びに迷ったら、プロの意見を聞いたりサンプルを塗って試したりしましょう。
口コミでいいと言われていても、自分には合わない場合があるため口コミだけで選ぶのはおすすめしません。
外での活動が多いのかあまり汗をかかないかなど普段の生活習慣や、敏感肌かどうか、下地は何を使っているかによっても適切なファンデーションは異なります。
小さな疑問でも美容部員さんに相談すると、自分にピッタリのファンデーションに出会えるかもしれませんよ。
混合肌の人がメイク崩れを防ぐには、Tゾーンは薄めに頬のあたりは厚めにファンデーションを塗ると綺麗に仕上がります。
皮脂が出やすいTゾーンは時間経過とともにメイク崩れしやすいパーツですが、薄く塗っておけばヨレても目立ちません。また、乾燥しやすい頬のあたりはしっかりとファンデーションでカバーしておくと、顔全体の印象が綺麗にみえます。
乾燥しやすい部分はリキッドタイプ、Tゾーンはパウダータイプなどとパーツごとに違うファンデーションを塗ってしまうと、色ムラができやすいため塗る厚さで調節しましょう。
ファンデーションの厚さを調節するのが難しい場合は、頬からファンデーションを塗りはじめ、外に向かって広げると簡単にできます。特に皮脂が多いTゾーンは、薄く残ったファンデーションを最後に塗る程度で十分です。また、ファンデーションを手の甲に馴染ませてから顔に伸ばすと、肌へのフィット感がアップし崩れにくくなるのでおすすめです。
混合肌を改善する生活習慣は?
美容も健康もまずはしっかりとした食事や睡眠を心がけることが大切です。まずは自分ができることから生活に取り入れ、生活習慣を整えましょう!
○ポイント
・肌のターンオーバーが活性化されるゴールデンタイム(PM10:00~AM2:00)に質の良い睡眠を取る
・水分をしっかり摂取する
・「〇〇抜き」などの無理な食事制限をせずに、バランスの取れた食事をする
混合肌が粉吹きしないファンデーションの使い方は?
粉吹きしないファンデーションの使い方のポイントはこちらです。
・メイク前に顔の余分な皮脂をティッシュオフする
・ファンデーションに美容オイルを1滴混ぜる
・水で濡らして絞ったスポンジでファンデーションを広げる
・仕上げにフェイスパウダーを使う
下地とファンデーションの相性が悪いと粉吹きしやすくなるため、できる限り下地とファンデーションは同じラインで揃えましょう。
混合肌はリキッドとパウダー、どっちのタイプがいい?
テクスチャータイプで選ぶよりも、配合されている成分で選ぶようにしましょう。
リキッドタイプでもテカリを抑えてくれる成分が入っていたり、パウダータイプでも保湿成分がしっかりと入っていて肌にフィットしやすい商品もあるため、使用感で決めるのが大切です。
混合肌の人はファンデーション選びが難しいかもしれませんが、しっかりと選ぶポイントと塗り方を押さえれば、メイク崩れしにくい肌を作れます。
自分の肌質に合ったファンデーションを選び、メイクを楽しみましょう。