更新日:2022年08月05日
たまった肌ダメージが表面化するのが40代。肌のバリア機能が低下して、トラブルも増えます。
・肌が不安定な時期が増えた
・肌がたるんできて毛穴が気になる
・シミやシワが目立ちはじめた
40代はこういったエイジングサインも感じはじめる年代です。
肌トラブルを減らしみずみずしい肌を保つのに大切なアイテムといえば化粧水。自分の肌にぴったり合う化粧水選びは、40代のスキンケアでとても重要なことです。
ですが、自分の理想の肌と現在の肌状態の差を理解していないと、効率よく化粧水を選ぶことは難しいもの。
肌の悩みは、できるだけ深刻化させたくありません。年齢を重ねても肌に自信を持つために、40代向け化粧水の選び方をいっしょに見ていきましょう。
あわせて40代の人が「最後の商品」だと感じた化粧水もご紹介。自分の「最後の商品」選びにぜひ役立ててください!
※監修者は「40代の化粧水の選び方」について監修をおこなっています。ランキングに掲載している商品は監修者が選定したものではなく編集部が口コミを集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介している「化粧水」のうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。化粧品などには認められていません。
※本記事でいう「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
40代になると徐々に増える肌悩み。不安定になる時期も多くなり、それまでどおりのスキンケアでは物足りなさを感じはじめる年代です。
くすみやシワ、乾燥、ハリ不足、シミといった40代の肌悩みは、加齢による代謝の低下とホルモンバランスの変化が引き起こします。
代謝が悪くなることでターンオーバーの周期が長くなり、それに加え女性ホルモンの減少により肌の水分量やバリア機能も低下。蓄積した肌ダメージが表面化しやすくなるのです。
もともとの肌質や蓄積した肌ダメージによって、現れる肌トラブルやエイジングサインは変わります。
自分のこれまでの肌と今の肌の状態は、今以上の肌悩みを予防するためにもきちんと確認しておきたいですね。
40代になると以前とは肌トラブルの原因が異なってくる場合があります。その大きな原因のひとつが女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の減少です。エストロゲンは肌のコラーゲン・エラスチン産生を促して肌にハリや潤いを与える作用がありますが、更年期にさしかかる40代なかば頃から急激に分泌量が低下します。そのため、今までと同じスキンケアをしていても肌トラブルが改善されないケースがあるのです。
40代の人が化粧水選びでチェックしたいポイントは3つ。
この3つに気をつけることで、40代の化粧水選びが成功しやすくなります。では、詳しく見ていきましょう。
20〜30代と比べ、40代の肌は水分量が大きく減少しています。水分不足による肌トラブルがそれまでより増えるため、保湿ケアはしっかり行いたいところ。
充分な保湿ケアを行うために、高保湿成分が配合されている化粧水を選びましょう。
年齢とともに減少するセラミド、肌の表面だけでなく内側にもアプローチするアセチルヒアルロン酸、肌の保水力を高めてうるおいに導くヘパリン類似物質は特におすすめの成分です。
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線やアレルゲンの影響を受けやすくなり、さらなる肌トラブル発生の原因になります。上記のような成分で肌の水分をしっかりと補いましょう。化粧水の後は水分が蒸発しないように油分の多い乳液・クリームなどでフタをすることが大切です。
年齢を重ねると気になるのはエイジングケア。ハリが不足することで実年齢以上に見られることもあります。
なるべくハリを保ち、若々しい印象を与える肌を育てましょう。
ビタミンAの一種で、コラーゲンの生成を促すので肌の老化に効果的なレチノール、レチノールに似た効果があり、肌への作用が穏やかなナイアシンアミドは優秀なエイジングケア成分です。
レチノールは使いはじめに、一時的にA反応(レチノール反応)という肌の乾燥や赤み、皮むけを引き起こす場合があります。これは肌の新陳代謝が急激に活発になることが原因のため使いつづけることでしだいに治まっていきます。一方で水溶性ビタミンBの一種であるナイアシンアミドはそういった刺激や副反応なく使うことができます。
40代の肌にはさまざまな肌悩みがあります。自分の肌悩みにアプローチしてくれる成分が入った化粧水を使うことで肌悩みを改善しましょう。
くすみやシミ対策に効果的なのは美白成分が配合されている化粧水です。しっかりとした効果を求めるのであれば、効果が認められた有効成分が配合されている化粧水を選びましょう。
有効成分が含まれた商品は「薬用」や「医薬部外品」という名前で販売されています。
また、成分によって肌へのアプローチが変わるので、有効成分が2つ以上含まれている商品を選ぶとより効果が感じられます。
美白有効成分
アルブチン
ナイアシンアミド
プラセンタ
ビタミンC誘導体
トラネキサム酸 など
一言で美白成分と言っても、メラニンの生成を抑制する(シミを予防する)、メラニンの色素を還元する(シミを薄くする)、メラニンの排出を促進する(シミを追い出す)など、さまざまなアプローチがあります。自分の肌の状態を確認して美白成分を選ぶこと、複数の美肌成分を使用して相乗効果をねらうことで、くすみやシミへの効果をより実感しやすくなります。
シワには乾燥によるシワ、たるみなどが原因でできるシワ、真皮のコラーゲンやエラスチンが減少するとできるシワなどがあります。
乾燥によるシワに有効なのは保湿成分。高保湿力のセラミドや肌がみずから潤う力の改善効果が唯一認められているライスパワーRNo.11は、より高い保湿力を持ちシワ改善にも効果が期待できます。
たるみじわや真皮のシワにはパルミチン酸レチノールやパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naがおすすめ。コラーゲンやエラスチンの生成を促すことでシワを抑制します。
保湿有効成分
セラミド
ライスパワーRNo.11
パルミチン酸レチノール
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
ニールワン
ナイアシンアミド など
セラミドは、肌のバリア機能を維持する“細胞間脂質”の主成分です。ライスパワーNo.11は、このセラミドの合成を促進する作用があり、連用することで肌のバリア機能が修復して角層水分保持能が向上するため、保湿効果があると言われています。
肌にハリを与えてシワやたるみを改善する効果のあるパルミチン酸レチノールは、レチノールよりも刺激が少ない分、効果もマイルドです。
年齢を重ねることでできるたるみ毛穴。肌のハリや弾力を支える成分が減少するためできやすくなります。
毛穴が開く原因は、皮脂の過剰分泌による毛穴の詰まりがほとんど。しかし40代になると、肌のハリ不足やたるみも毛穴の開きを引き起こす要因となります。
40代の毛穴対策は、皮脂コントロール以外にエイジングケアの成分を取り入れることが大切です。
まずおすすめなのがコラーゲンや加水分解エラスチンが配合された化粧水です。肌弾力の土台となる成分を取り入れることで、ハリの向上に導いてくれます。
また、肌の保湿力を高めてくれるセラミド配合の化粧水を使ってしっかり保湿をするのも効果的。
それ以外では、コラーゲンやエラスチンの生成を促すレチノール配合の化粧水もおすすめです。肌本来の能力を引き出すサポートをしてくれます。
毛穴対策の有効成分
コラーゲン
加水分解エラスチン
セラミド
レチノール
フラーレン
ユビキノン など
フラーレンはビタミンCの約170倍の抗酸化力をもつ強力な抗酸化成分です。フラーレンは、毛穴の皮脂が活性酸素によって酸化されて黒ずんでしまうのを防ぐ効果があります。また肌のたるみを改善し、毛穴を引き締めてくれる効果も期待できます。
商品説明
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胡桃さん(40代/敏感肌)
商品説明
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Gurikuroさん(50代/敏感肌)
gitaneさん(40代/混合肌)
40代は肌の乾燥が進行しやすい年代です。そのため、乾燥を落ち着かせるような化粧水の使い方をする必要があります。
ここでは詳しい手順とスキンケアの量について説明します。
アイテムの使用順など、正しい手順がよくわからないままスキンケアをしている人も意外と多いもの。
スキンケアの商品は、正しい手順で使うことで正しい効果が感じられるように作られています。
普段なんとなくスキンケアを行っている人もそうでない人も、一度正しいスキンケアの手順を確認しましょう。
スキンケアの手順
① 洗顔を行う
② 手のひら、もしくはコットンに適量(パッケージに記載の量)の化粧水を強くこすらず、肌に押し込むイメージで優しく入れ込む
③ 適量の美容液、乳液を清潔な手のひら、もしくはコットンで肌に塗りこむ
化粧水は肌にうるおいを補う役割の他に、次に使うアイテムの効果を高める役割を持ちます。使用法の指定がないかぎりは、化粧水は洗顔後一番最初に使いましょう。
化粧水を手のぬくもりで温めることで肌への浸透力をより高めることができます。ハンドプレスは頬、額、フェイスライン、まぶた周辺…とパーツごとに10秒ずつそっと押さえるようにするのが重要です。
基本的にはパッケージに記載してある量の化粧水を使用しましょう。しっかり肌になじませないとせっかくの化粧水が肌の上で蒸発することもあり、返って乾燥を招いてしまう場合も。そんな時は、肌表面から濡れた感じがなくなるまでしっかりとなじませることが大切です。
40代は特に乾燥が気になる年代なので、自分自身でも肌の潤いを見ながら化粧水の量のコントロールをしてあげると良いでしょう。
乾燥が気になる40代の人の場合は、化粧水は記載量よりも少し多めに使用するとよいでしょう。高級な化粧品を使っても肌に適切な量を塗らないと効果がきちんと発揮できません。コストを気にせずに使いつづけられる化粧品を選びましょう。
毎日使用するスキンケアアイテムは自分の肌状態や肌悩みに合ったものを選ぶことが大切です。ブランドや話題の化粧品ではなく、40代の方こそ配合成分に注目してスキンケアアイテムを選んでいきましょう。自分に合った化粧品を正しく使用することで、健康な肌を維持することができます。
化粧水の効果を最大化するポイントは?
化粧水の効果を最大限に引き出す方法は、なんといってもきちんと肌になじませること。できれば手を使ってなじませるのがベストです。
体温の効果で浸透率が向上するので、化粧水の効果をより引き出せます。寒さで手が冷えがちな人は、洗顔のときに熱すぎないお湯で手を温めながら洗顔するのもおすすめ。
コットンを使って化粧水をつけている人は、仕上げに手のひらで顔全体を包みながら軽くハンドプレスしましょう。
「医薬部外品・薬用品」と表記された化粧水は何が違う?
医薬部外品や薬用品は国に認可された有効成分が一定の濃度で配合されているのが一般的な化粧水との大きな違いです。
一般的な化粧水とは違い「メラニンの生成を抑える」など詳しい効果の表記が許可されています。成分がどう肌にアプローチするのかがわかりやすいのが特徴です。
注意点ですが、医薬部外品は医薬品とは違います。そのため治療や改善の効果を表記することはできません。
肌悩みや肌トラブルの予防・進行の遅延の効果をより期待したいときには、医薬部外品かどうかを気にしてみるといいでしょう。
化粧水で大事にした方が良い使用感は?
化粧水の使用感で大事にするべきポイントは「使っていて心地いいかどうか」です。自分の肌に合った化粧水は、使用後にベタつきやカサつきを感じにくいもの。それに、肌との相性が悪い商品を使うとかえって肌トラブルや肌悩みの悪化に繋がる場合もあります。
使っていて肌に違和感がなく、よくなじんで使用後にしっとり感があるかどうかは大事なポイントです。
敏感肌が避けた方が良い成分はある?
肌が敏感な人にとって刺激を感じやすいとされている成分はいくつかあります。たとえばアルコールや香料、鉱物油、防腐剤などです。
また、普段は問題なく使えているスキンケアでも、季節の変わり目や体調によって肌が不安定になると刺激を感じることもあります。
肌が不安定になることが増える40代。肌がゆらいだときにはいつもの化粧水をおやすみして低刺激処方の商品を使うというのもひとつの手段です。
気をつけたいのは、オーガニックと名前がついていても低刺激だとは限らないという点です。刺激につながる成分が含まれるオーガニック系の商品もありますので注意しましょう。
今回は40代女性におすすめの化粧水ランキングを紹介しました。40代は乾燥の進行を避けるためにも化粧水での正しいケアが必須です。他にも肌のお悩みに合わせた化粧水を選ぶのがおすすめ。10年後も若々しい印象でいられるように、まずは自分に合った化粧水を選んでスキンケアしてみてください!