ページ更新日:2023年1月4日
※監修者は「くすみの原因と種類」「スキンケアの選び方」「スキンケアの使い方」などについて監修をおこなっています。掲載している商品は、監修者が選定したものではなく編集部が口コミをランキング集計したものです。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事で紹介しているスキンケアのうち、ニキビ予防や美白の効能・効果が認められているのは医薬部外品のみです。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※本記事における「くすみ」とは汚れや古い角質によるくすみのことをさします。
※本記事における「シミ」とは「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことをさします。
※「ノンコメドジェニックテスト済み」はすべての人にニキビが発生しないということではありません。
※「アレルギーテスト済み」はすべての人にアレルギーが起きないということではありません。
※「パッチテスト済み」はすべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。
くすみがある顔は一気に疲れ切った暗い印象になってしまいます。鏡に写った自分の顔を見て「ガッカリ」という方も多いと思います。
本記事では、くすみの原因や対処法、商品の選び方、おすすめのアイテムをご紹介。
自分に合ったアイテムを取り入れることで、くすみ知らずの肌を目指しましょう。
くすみとは、肌のツヤや透明感が低下したり、肌の赤みが減り黄色っぽくなったり、皮膚の表面にできた凹凸の影で肌のトーンが暗く見えたりする状態を指します。
主に顔全体や目のまわり、頬に見られる肌トラブルです。
くすみは、下記5つのタイプに分類できます。
ここからは原因別に詳しくご紹介します。
〈特徴〉青黒い
血行不良が原因でおこるくすみ。血のめぐりが悪くなると肌の赤みが失われ、青黒く暗いくすみが現れます。
また、肌にうまく栄養が行き渡らなくなることで、顔に老廃物が溜まる要因です。
〈特徴〉茶褐色で色にムラがある
過剰に生成されたメラニンの蓄積によって、日焼けのような茶褐色をしています。主な原因は紫外線や摩擦によるダメージをうけ、肌でメラニンが生成されること。
メラニンは通常、ターンオーバーにより古い角質とともに皮膚の表面へと押し上げられ排出されます。
ですが、ターンオーバーがうまくいかず肌にメラニンが残ってしまうと、色素沈着をおこし、それがくすみとなってしまうのです。
〈特徴〉ごわついている
ターンオーバーが乱れると、肌表面に角質がたまり、徐々に厚く硬くなってしまいます。すると、光の透過性が落ち、透明感が損なわれてしまうのです。
ごわつき感や、灰色っぽい色が特徴で、角質肥厚型のくすみができます。
〈特徴〉グレーがかっている
肌が乾燥するとキメが乱れてしまいます。すると肌表面に細かな凹凸が生まれ、その影が顔全体を暗い印象に。
みずみずしく、うるおいのある肌はキメが整っているのが特徴。表面がなめらな肌は光を均一に反射してくれます。しかし乾燥した肌は、キメのみだれた凹凸肌のせいで光を均一に反射できず、乱反射させてしまいます。そのことが原因で透明感が損なわれ、くすんだトーンになってしまうのです。
〈特徴〉黄色っぽい
「糖化」とは、血液中の余分な糖と体内のタンパク質が結びつき、AGEsと呼ばれる老化物質を生み出すこと。
AGEsは黄色みがかった成分で肌を褐色化させる要因で、それが肌をくすませてしまいまうのです。
また、喫煙や紫外線などによる活性酸素の増加も糖化を招く一因といわれています。喫煙をする方や、屋外での行動が多い方は注意が必要です。
くすみは、主にこれらの原因が重なって現れると考えられています。
①紫外線ダメージ
②角質・毛穴の角栓
③乾燥
④加齢
⑤血行不良
⑥生活スタイルのみだれ
お肌の大敵である紫外線。紫外線によって肌の中で黒い色素・メラニンが過剰につくられることで茶色のくすみとなって肌に現れます。紫外線ダメージは肌に蓄積され、長年蓄積された紫外線ダメージが、後にくすみとなって肌に現れるケースもあります。
角質が原因のくすみは、ターンオーバーが乱れ、肌の表面に古い角質がたまっていくのが原因。透明感の損なわれ、くすんだ肌状態になってしまいます。
また、毛穴の角栓(毛穴の中で角質と皮脂が固まったもの)もくすみを引き起こす一因とされています。
角栓に光が当たって酸化すると周囲の皮脂が酸化し、皮脂の酸化が連鎖します。この連鎖により顔全体の角層が酸化しくすみを招いてしまうのです。
肌の乾燥には外的な要因と内的な要因があります。
外的な要因とは環境による乾燥です。乾燥している空間で長時間過ごすと、肌は水分を失い肌が乾燥してしまいます。
また、内的な要因としては不十分な保湿ケア、体内の水分や栄養の不足などが多く見られます。
肌の乾燥を回避するためには内外両面からのアプローチが必要。特に空気が乾く季節は肌から水分が蒸散しやすく、乾燥対策への意識が必要です。
40歳前後から減少しはじめるといわれている女性ホルモン。肌の水分やうるおい成分を保持し、ハリや弾力をもたらしてくれる大事な成分です。
女性ホルモンが減ってしまうと皮膚のハリや弾力が低下し、肌に凹凸が生まれ、その影が顔全体を暗い印象にさせてしまいます。
また、肌の水分量の減少やターンオーバーの低下も重なると、くすみを助長する原因に。
長年のメラニンの蓄積や、糖質とりすぎの食生活の積み重ねも、年齢を重ねた肌の黄ぐすみに関係しています。
血行が悪くなるとターンオーバーが乱れ、肌の乾燥につながります。
血行不良を招く要因は幅広く、寒さ・生活スタイルの乱れ・加齢・運動不足・バランスが偏った食生活などさまざまです。血行不良が原因のくすみだけでなく、それ以外のくすみとも深く関わりがあるといえます。
睡眠不足・ストレス・疲労などが重なると、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経の乱れは、血液のめぐりの悪化や、ターンオーバー乱れなど、さまざまな体の不調とつながります。
ターンオーバーの乱れは、肌で生成されたメラニンの排出や、角質の蓄積などにも影響しています。つまり、生活スタイルが乱れが、あらゆるくすみを招いてしまうともい得るでしょう。
肌本来の明るさが失われてしまうくすみ肌。くすみ肌を改善するには、まずはスキンケアの基本である「洗浄・保湿・遮光」を見直してみましょう。
ここでは、くすみケアのポイントをそれぞれご紹介します。
実は、その日のメイクの濃さに合わせてクレンジング料の使い分けが大切。
汚れや皮脂・古い角質が残っていると、時間が経つにつれて酸化が進み、くすみの原因になってしまうことがあります。
濃いメイクをした日には、洗浄力の強いオイルタイプのクレンジングを使いましょう、
くすみの原因となるメイクや皮脂、汚れなどをしっかり取りのぞくことがくすみ予防の第一歩です。
また、スペシャルケアとして週2~3回程度、酵素洗顔やピーリング洗顔などを取り入れるのもおすすめです。
肌が乾燥している状態は、肌本来の色ツヤ・透明感が失われくすみの原因となってしまいます。
ヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分が含まれた化粧水で肌にたっぷりとうるおいを与えましょう。化粧水の後は乳液やクリームでフタをするのも忘れてはいけません。
また、朝晩の洗顔後だけでなく、携帯ミストを持ち歩いて日中ケアもおすすめです。
紫外線による肌ダメージはターンオーバーのみだれを引き起こし、くすみを引き起こします。
紫外線は季節や天気に関係なく1年中降り注ぐものです。
雨でも晴れの日の50%、曇りでも30%以上の紫外線量になり、1年を通してUV対策をすることが大必須。
日焼け止めを塗るのが面倒という方は、化粧下地やファンデーションなど毎日使うアイテムにUVカット効果のあるものを選ぶとよいでしょう。
自分の肌に合ったアイテムを選ぶためには、まず自分の肌質を知ることが大切です。それぞれの肌質の特徴を解説するので参考にしてください。
乾燥肌の方は肌のバリア機能が低下しているため、外からの刺激を受けやすいのが特徴。そのため肌に刺激になりにくい、かぶれにくい成分で作られた製品や、敏感肌用に開発された製品を選びましょう。
肌に優しい保湿成分はセラミド、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などです。これらは肌が代謝される過程で作られる天然の保湿成分と同じ成分でかぶれにくく、保湿力も◎。
かぶれにくい製品の選び方は敏感肌の方に記載しているのでチェックしてみてくださいね。
敏感肌は外部からの刺激をとくに受けやすい肌質です。エタノールなどのアルコールやパラベン、香料、着色料などは肌への刺激になりやすいため避けたほうがよいでしょう。
商品を選ぶ際は「パッチテスト済み」や「アレルギーテスト済み」などの表示を目安にすると◎。
肌に優しい成分で敏感肌の方にも使いやすい処方になっています。
とはいえ、すべての人にアレルギーが起こらないとは限りません。はじめて使うアイテムは、サンプルやトライアルキットで使い心地を試してみてくださいね。
ニキビ肌の方は「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載のあるアイテムがおすすめです。ノンコメドジェニックテストとは、ニキビの元である「コメド」ができにくい商品かをチェックするテストのこと。一定基準をクリアしたものが「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されます。
似た表記で「ノンコメドジェニック処方」というものがありますが、こちらはニキビができにくい成分を使用しているというだけで、テストは行っていないため注意が必要です。
またノンコメドジェニックは、低刺激というわけではありません。敏感肌の方は肌に優しい低刺激のアイテムを選ぶようにしましょう。
またニキビ肌の方は油分を使用していないオイルフリーアイテムが効果的です。
続いては、スキンケアアイテム別の選び方のポイントを解説します。
メイク残りや過剰な皮脂はくすみのもとになります。メイクの濃さによってクレンジングを使いわけて、汚れをしっかり落としましょう。
クレンジングと一口にいっても「クリームタイプ」や「ジェルタイプ」などさまざまな種類があります。それぞれの特徴をまとめましたので参考にしてください。
水分と油分がバランスよく配合されており、洗い上がりがしっとりしているため乾燥肌の方におすすめです。ただし、クレンジングとメイクを馴染ませる作業が必要なためゴシゴシ擦ってしまわないよう注意する必要があります。
ジェルタイプはその性質上摩擦を軽減できることが特徴です。水性のジェルは洗い上がりがさっぱりしており使い心地が良いですが、油性のメイクは落としにくいためポイントでメイクアップリムーバーを使用する必要があります。
油性成分が少なく、ベタつきにくい使用感が魅力。洗浄力は弱いため、敏感肌の方におすすめです。ですが、注意して落とさないとメイクが落としきれないというリスクもあります。
油性成分が多く、メイクとのなじみすぐ落ちることが特徴。毛穴のつまりや角栓にも有効です。すぐ落ちる分、洗浄力も強いため乾燥肌や敏感肌の方には刺激となってしまうかもしれません。
洗顔料もクレンジングと同様に余分な皮脂や汚れを洗い流す目的のものです。それぞれの製品ごとに様々な成分が含まれ、テクスチャーも多種多様です。
くすみケアには、古い角質や角栓を落としてくれる酵素やピーリング、クレイ洗顔がおすすめです。洗顔料を選ぶ際は下記の成分を含むものを選びましょう。
ただし、酵素洗顔やピーリングは肌への刺激になりやすいため、週1~2回のスペシャルケアとして取り入れてみるとよいでしょう。
さまざまなテクスチャーの洗顔料が販売されています。使用感の好みやスキンケアにかける時間は人によって違うため、それぞれに合ったものを選びましょう。
洗顔フォームなどの呼び名で呼ばれているタイプで、もっとも一般的な商品です。チューブに入っているものがほとんどで、種類も豊富にあることがメリットです。使用する際は泡立てネットを用いましょう。
ポンプ型の容器で、自分で泡立てる必要がないことが最大のメリット。朝の洗顔など時間があまりかけられない方におすすめです。
固形石鹸タイプは泡立ちがよく、他の製品と比べて肌にやさしい製品が多くみられます。溶けやすいので管理に気をつけましょう。
くすみの原因は、肌質や生活環境など人によって違うため、肌悩みに合わせた成分を選ぶことが大切です。
化粧水でアプローチできるくすみは以下の4種類。
くすみタイプに合わせたおすすめの成分を下記にまとめたので是非参考にしてみてくださいね。
お悩みに合った成分を使うことで、肌トラブルが改善されやすくなります。
乳液は化粧水や美容液など、肌に浸透させた成分が肌から逃げないようにする役割を持っています。
乳液を使わないとせっかく肌につけた水分や成分が肌から蒸発してしまいます。乾燥肌、敏感肌の方は化粧水と同様に高保湿で低刺激なものを選びましょう。
逆に使用するにあったって気をつけたい成分もあります。
無添加や天然などの言葉は肌に優しい印象を受けてしまうため、低刺激かつ効果があると思われがちです。
しかし無添加やオーガニックに明確な基準があるわけではなく、定義は各メーカーに委ねられています。
また、天然由来成分だからといって、すべての人にアレルギーや炎症が起きないわけではありません。「無添加だから大丈夫」と安易に選ぶのではなく、しっかり成分を見て製品を選ぶことが大切です。
化粧水や乳液などに良い香りをつけるために使われる成分。香料とだけ記載されており、成分が把握できないこともあるため敏感肌の場合は注意が必要です。
アルコールは清涼感を出すためや、成分を混ぜたり溶かしたりするために使用されます。アルコールは蒸発する際に肌の水分を一緒に逃してしまうため肌が乾燥している場合は避けた方が無難です。
自分の肌質に合ったスキンケア製品を選ぶことも大切ですが、正しく使うことも重要です。どれだけ良い製品を使っていても誤った使用方法はターンオーバーが乱れる原因となり、くすみの原因となってしまいます。
スキンケアの順番は「洗浄→保湿→乳液で整える」3ステップを必ず守りましょう。
メイクをしていない日でも、油性の汚れは顔に付きます。クレンジングと洗顔は基本的に毎日行うことが大切です。
まず、乾いた手にクレンジング料を取り、手のひらで温めてからメイクと馴染ませます。馴染ませる時間は1分を目安にしましょう。強く擦ると肌の負担になるため、たっぷりとクレンジング料を使うのもポイントです。
洗顔のポイントはしっかり泡立てる、こすらず洗う、ぬるま湯で洗い流すの3つです。しっかりと泡立てた泡を皮脂の多いTゾーンからのせて、手と顔の肌が触れないよう優しく洗いましょう。
熱いお湯で流すと肌に必要な皮脂まで奪ってしまうため、少し冷たいと感じる32−34℃程度のぬるま湯で流してください。洗顔後は、タオルで軽くおさえるようにして拭き取りましょう。
洗顔後の肌は非常に乾燥しやすく、すぐに保湿することが大切。500円玉大の化粧水を手に取り、両手であたためます。顔の中心から外側に向けて優しく手で押し込むように顔全体に馴染ませます。ハンドプレスすることで顔の血行がよくなるので、化粧水の浸透もよくなります。
乳液でも化粧水での保湿と同じように、手のひらで押し込むようにハンドプレスしましょう。
紫外線対策は美肌の基本です。しみケアにも効果的なので、夏だけでなく、毎日UV対策をしましょう。SPF、PAは効果が高いほどよいというわけではありません。
シーンに応じて使い分けることが大切です。日焼け止め効果を持続させるため、3~4時間ごとに塗り直すのも忘れずに。
くすみは洗顔で治りますか?
肌にほこりや汗、皮脂などの汚れがついた物理的なくすみであれば、洗顔で元の状態に戻すことができます。
夕方顔がくすむのはなぜですか?
一日の終わりに顔がくすみがちなのは、目の疲れ・冷え・乾燥・血行不良などによるものといわれています。
くすみは性別問わず出るものなのですか?
くすみの悩みは性別問わず肌に現れます。働き盛りの世代の男性に多いのは、生活スタイルの影響で現れる黄色系や茶色系のくすみといわれています。
1日何回も洗ったほうがいいの?
乾燥肌、敏感肌の場合、洗いすぎはさらなるバリア機能低下を招くためおすすめしません。ニキビ肌の場合も日本皮膚科学会のガイドラインでは1日2回、朝晩の洗顔が推奨されています。洗いすぎにより肌は乾燥してしまうため適切な回数を守りましょう。
くすみには様々な要因があげられますが、まずは自分のくすみの原因を知り、それにあったケアを行うことが大切です。
適切なスキンケアはこれからできるくすみを防ぎ、くすんでしまっている肌のケアを行うことができます。
肌本来の透明感取り戻し、健康的で若々しい肌を目指しましょう!
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